地図を見て、等高線が詰まってないから、いけると判断しても、中には、鈴鹿の滝洞谷のように一筋縄ではいかない厳しい沢もあります。また、何度か同じ山域の沢を経験していても、時として手強い沢に遭遇するすることもあります。何度か周辺の沢を登っている事が、逆に、「このあたりの沢は20mロープさえあれば大丈夫。」といった固定観念を植え付けてしまい、苦戦する一因になっている事も多々あるんじゃないでしょうか。
今は、一昔前と違い沢登りのガイド本も増えてきました。行きたい沢の詳細もわかるし、持って行かなくてはならない道具類〔三つ道具など〕も親切丁寧に書いてあります。おかげで、何度か沢で経験を積めば、有名な沢に入れる時代になってきましした。
先日、僕は上田君と湖北の無名の沢に入ったのですが、情報がない分、苦戦を強いられたのはもちろんの事、それ以上に沢が厳しくて、いい勉強をしてきました。そこで、学んだ事を一つ二つ、報告しときます。
二人とも、前回、南谷を遡行したこともあり、湖北の沢を経験しています。僕自身は、三浦さんと間谷を経験してたので、今回で三度目の湖北の沢登りでした。逆に、今まで入渓した沢が簡単?だったせいなのか、今回の沢を甘く見ていました。持っていったロープが20m1本だけだったのが大きな間違いでした。それと、時期が11月末と悪すぎたこと。この時期に泳いだり首まで水につかって瀞を突破する事はなく、高巻き中心の遡行になるのは当然の事。高巻きメインの沢登りに20mロープ1本、しかもV字谷とくれば厳しい山行になるのは避けられませんでした。
実際、僕らが沢でやったのは、大高巻きに懸垂下降のレンチャン。40mロープを持ってたら、もっと速やかに沢中に降り立てたことでしょう。これは、まだ許せるとして今回の一番の失敗で僕らが学んだことは、ランニング・ビレイをとって登る際、リードが上でいい位置で支点をとってビレイ・ポイントを作りたいが、ロープが短すぎるケースがありました。その対処策として、下で確保しているビレイヤーを前に移動することでロープの短さを解消しようとしたものの、その時ルンゼを登っている状況ではビレイヤーが落石の危険にさらされる事を考えてなかった事が失敗でした。結果は、落石が上田君の手の甲に当たり負傷。沢登りは、序盤で撤退を余儀なくされました。
一にも二にも、データのない沢に入るには、用心にこした事はありません。40mロープは必要不可欠だった事が、上田君と出した反省と結論でした。それと、今後、いつ何時、入渓して窮地に立たされる事があると想定して、普段から、沢中で、ランニング・ビレイやハーケン・ピン打ち、アブミ、ナッツ・カムを現場で使うことで、あらゆる状況に対処できる沢やにならなくちゃいけないと出したのが僕らの結論でした。
2005年11月30日
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/10001949
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
この記事へのトラックバック
http://blog.seesaa.jp/tb/10001949
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
この記事へのトラックバック

