2008年07月25日

7月18日N〜20日 大塔川・黒蔵谷

[参加者]
ISDさん、NKNさん(会員外)、YMG(レポ)

[天気]
晴れ

[地形図]
2万5000分の1「皆地」

[入渓]
道の駅「ほんぐう」で前夜泊。
大塔川沿いの林道を走り、「黒蔵谷出合」の看板の前に駐車。そこから大塔川へ下りる。

[遡行状況]
<7月19日>
「黒蔵谷出合」の看板から大塔川本流に下りてすぐにISDさんが「左やな?」というので「そのはずです。」と答えた。代表の本で、下降地点の上流に出合があると書かれているのを覚えていたのだ。しかしいくら歩いても出合は現れず、前方に堰堤まで見えてきた。これはいくらなんでも違うだろうということでまた元の道を引き返した。NKNさんは「違うんちゃうかなと予感してた」そうな。代表の本で上流に出合があると書いているのは、もう少し下流側の「笹ノ瀬川国有林」の看板のところから降りた場合の話だった。
駐車地から40分でようやく出合に到着し少し休憩する。すでに汗だくになっている。しばらくは河原歩きが続く。最初の滝を巻き上がり、また河原歩きが続く。前に出谷に来た時はこんなに河原歩きがあったっけ?もしかして水量が少ないのかな・・と、朧げな記憶を思い出そうとしているうちに最初の淵が現れた。まずは幼年時代に「水練学校」に通ったというISDさんがロープを引きながらトップで泳いでいく。NKNさんと私は後に続いた。水はそんなに冷たくないが、あまりきれいな水でもないようだ。最初の淵はすぐに終わりまたしばらく河原をあるいていくと次々に淵が現れて泳いだりへつったりして越えていく。流れの早いところは「水練学校」出身のISDさんにロープを引いてもらうことの繰り返し。それにしてもやっぱり水量が前よりも少ないような気がする。
出谷の出合を過ぎてしばらくは穏やかな流れとなる。しかしまた淵と滝が連続し始め、泳ぎの連続となる。昼食時、ISDさんが手袋をとると丸々と太ったヒルがポトンと落ちた。まだうごめいているのを眺めながらパンを食べる。しかし水に浸かっている時間がさすがに長く少々寒くなってきたのでカッパを着込んだ。昼食後もまた泳いだりへつったりの連続。滝が出てくると高巻くが、泥だらけのいやらしい高巻きだった。そのうち難しい斜瀑があると聞いていたのが出てきた。取りつきがやや高く、泳いでいってハーケンを打たないと登れそうにない。あれこれ検討していたが、結局すこし下流に戻って右岸から高まいた。
15時を過ぎてやや開けた場所にでてきたのが高山谷の出合だった。時間も時間なのでこの日はここをテン場とすることに。薪を集めるのに苦労する。夕食はNKNさんがおいしい鍋を作ってくれた。夕食後、日が暮れて服も乾いたので就寝。代表の本にある蛍の遡上は残念ながら見れなかった。

<7月20日>
予定ではテン場はもう少し上流にするはずだったが、少々遅くなっても林道にさえ出てしまえば暗くなっても問題はないし、一番確実で安全ということで、予定どおりの行程で遡行することになった。
テン場からしばらくして8M滝が見えてきた。ここは右岸から巻いた。やがて巨岩が連続し始める。大きなザックを背負っていると登るのが難しいところが何箇所かあり、ISDさんが垂らしてくれるシュリンゲの助けを借りた。また、滝の右側の巨岩をよじ登るところでは、最初にNKNさんがフリーで登り、上からロープをFIX。続いて私がザックつきで登ろうとするが、ザックのあまりの重さでバランスがとれないので途中でザックを落とした。このザックの荷揚げが大変だった。重いし、すぐに岩の隙間にひっかかかるのでそのたびに下からISDさんに持ち上げてもらった。ザックの大きさや重さをもうちょっと考えないといけないかも..
薄暗い13M滝の高巻きは苦しい登りだった。これを降りると35Mの明るい滝(カンタロウ滝、代表の本では黒蔵滝)の前に出る。しばしの感動を味わったあと右岸のルンゼから巻きあがるが、これまた苦しい登りだった。
20Mロープで35M滝の落ち口へ懸垂下降する際、ISDさんは別の30Mロープをハーネスにカラビナで付けて降りていった。下の様子がわからなかったので予備のロープを持っていったのだ。ところが途中で腰のロープが木の枝にひっかかり取れなくなってしまう。ザックにも絡みつき、ザックをおろそうとしているうちに突然ずり落ちて懸垂下降のロープの末端で宙づりになってしまう。しかもザックは川の中に落下し、そのまま流れて35M滝の落ち口へ。ザックが滝壺に落ちる大きな音が鳴り響いた。
ここからのNKNさんの活躍がすごかった。まずは下降器がセットできないキンキンのロープをゴボウで降りて行ってISDさんを救出。幸い怪我はないようで、滝壺に落ちたザックをISDさんとNKNさん二人で取りに行った。その間、私は茫然と見ていただけ...ザック流出から約1時間で遡行再開。ISDさんのザックは中の隅々まで浸水し、行動食はすべてダメになっていた。
またゴルジュ状の地形が現れ、たまに泳いだりしながらの遡行だが、前日よりも谷が立ってきており長い淵はない。石垣が現れたころからゴルジュ地形はほとんど見られなくなる。二股で休憩し、左側へすすむ。水量はぐんと減って、ほとんど涸れ沢を歩く。次の二股も左をとる。傾斜がだんだん急になり、苦しい登りが続く。やがて前方に土の壁が見えてきてこれを左から越えて喘ぎながら最後の詰めを上がると、林道のガードレールが見えた。重い足をひきずるようにしてやっと林道にでることができた。

[下山]
林道を15キロ歩いて駐車地へ。500M毎に道標があり、あと何キロかすぐにわかる。それにしても長い長い林道歩きだった。車に着いたころにはすっかり日が落ちていた。

[ヒル]
ISDさん1匹被害あり。
その他、ヒルがついていたことが多々あるが実害なし。

[コースタイム]
<1日目>
7:00駐車地〜7:25堰堤〜7:40黒蔵谷出合〜11:00出谷出合〜15:00高山谷出合

<2日目>
6:45高山谷出合〜8:0013M滝〜8:2535M滝〜9:4535M滝落口〜11:0035M滝落口〜14:20二股〜15:10林道〜19:20駐車地

[写真]
黒蔵谷出合 ゴルジュへ ロープを引くISDさん テン場 また泳ぐ 35M滝
posted by 飄逸沢遊会 at 00:25| Comment(13) | TrackBack(0) | '08年 山行報告 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
タープでかっ!
なんか色々大変やったみたいっすね。ご無事で何より。
Posted by kmd at 2008年07月25日 01:19
YMGさん 黒蔵谷ではお世話になりました。

ISDさん救出に私は活躍なんぞしてませんので(^^;

懸垂のロープはいつまで経ってもキンキンだわ、ISDさんの姿は見えないわ、何やら叫び声だけが聞こえるわの状況は焦りましたね〜。
懸垂下降をさすがにゴボウだけではリスク高すぎですので(命惜しい!)、仕方なくキンキンのロープにオートブロックかませて、テンションかけたらなんとか止まることを確認してからそろそろと降りました。ISDさん救出は自己脱出のため仮固定でメインからテンション抜いてもらおうと思ったんですけど、ISDさんパニック気味で会話通じず・・・そうこうするうちに落ち着いてきたのか自力で水から這い上がられましたよ。

初日の泳ぎでまったり遊びすぎて行程がかなり遅れてしまいましたね(笑)
あまりの泳ぎの多さに途中からはもう「泳ぎはご勘弁」と思いましたが、改めて写真を見るとやはり美しい渓ですね♪

Posted by NKN at 2008年07月25日 16:58
ご近所さんでしたね。
20日19:20駐車地に到着された頃、我々は道の駅「ほんぐう」を過ぎて十津川に向かってました。
沢泊の装備で林道を15キロ!4時間ですか!
林道ウォークマニアには、たまりませんネ。
(鎌ちゃんが、確か 林道ウォークマニアやったはずです。)
Posted by Y谷 at 2008年07月25日 23:51
>Y谷さん
林道フェチでしたが6年前に卒業しました。
Posted by kmd at 2008年07月26日 00:37
>KMDさん
タープ快適でしたよ。
ただ虫よけを何もしていなかったので、後で服を脱ぐと体中虫に刺されてました。

>NKNさん
こちらこそいろいろお世話になりました!
私も泳ぎは得意ではありませんが今回は泳ぎ系の沢を堪能させてもらいました。

>Y谷さん
林道ウォークも堪能させてもらいました。
Posted by YMG at 2008年07月26日 00:55
YMGさん、NKNさん、黒蔵谷ご一緒してもらってありがとうございました!泳ぎの沢だと聞いてましたがもう最後の方はまだあるの!?ってな感じでしたね(^^ゞまた報告ありがとうございます。一点だけYMGさんの報告と私の行動が違っていたのでお知らせします。

>ザックにも絡みつき、ザックをおろそうとしているうちに突然ずり落ちて懸垂下降のロープの末端で宙づりになってしまう。

ここは懸垂下降の最中、予備のロープがザックのウエストバンドに絡んで流れなくなりザックを降ろした方がその絡みから解放されるのじゃないかと肩から外した瞬間、姿勢体制が悪く片手ではその重みに負荷が掛かり過ぎて下へ転がって行きました。それを見てやばいと思いロープを持って1mほど飛び降りたら川底すれすれで懸垂しているロープの末端に8環が止まりその際右足膝あたりにロープがぐるぐると巻いた状態で停止しました。左足は地面すれすれつま先で何とか付く程度で立ち込めない。右足は宙づりで体重が掛かり身動きできない状態。NKNさんが降りて来てくれしばらくしたら落ち着いてきたのでそのロープを支点にからだを振り子にして右岩盤にうまく乗ることができ自己脱出できました。
Posted by ISD at 2008年07月27日 02:12
ISDさんは水練学校出身なんでっか?
日本海軍?
ISDさんて
御歳
いくつになられたんでっか?
Posted by 男前 at 2008年07月28日 17:19
男前はん

水練学校とは今のスイミングスクールのこと。堺の浜寺にありました。埋め立てるまではその海で練習していたとか!私の歳は?

Posted by 磯田 at 2008年07月29日 06:10
>磯田さん、男前はん
浜寺水練学校はメジャーっすよね。わたいの歳でも知ってますよ。…ってワタイのい歳は?!
Posted by kmd at 2008年07月29日 09:16
浜寺水練調べました。
海賊泳ぎで有名な能島流の泳ぎ方を教えるとか。
ISDさんのお仕事て
キャプテン、スパロウばりの
海賊さんしとるんでっか?
おお!こわ〜
Posted by 男前 at 2008年07月29日 15:29
え?kmdさん水練学校知ってるんですか?
私は戦時中か戦前のハナシだと思ってました(^_^;
kmdさん私より年下やのにオカシイなあ(・_・.

海賊泳ぎってどんなんですか・・・?
Posted by NKN at 2008年07月30日 13:07
ISDさん水練学校は戦前と思ってました。
NKNさん別の所歩いて降りた方がよかったんでは?
よくご無事で・・・。
わし林道歩き好きですねん。
Posted by アップル at 2008年07月30日 17:34
中高年の星?
ISDさんの水練の話で
盛り上がりましたな
これからも
水練に励み
ロープの流れを
よく見てガンバしてくだされ
沢でのISDさんの御活躍
楽しみにしちょ〜よ

Posted by 男前 at 2008年07月31日 17:32
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック