平からの道なら踏んであるかもしれないということで天気はあまりよくないが出かけた。
国道の路肩は雪の壁で車を止めるところが見あたらなかった。平のバス停横の広場に止めた。平から上るのはやった記憶がない。何度か上から降りて来たことはある。3年前の3月に来たときは権現からアラキ峠への下りが荒れていて嫌になってしまった。いつもは人の多いこのルートを避けて坂下から上っている。
花折峠旧道からの登山口でワカンを付ける。踏み跡はハッキリしているが滑りやすくて歩きにくい。踏み跡からはずれるとずぼっと膝近くまではまってしまう。アラキ峠手前で踏み跡は新しく降った雪で埋まっていた。峠からは杉林の中の急登になる。雪に埋まった踏み跡を探りながら上っていく。風が強いせいか吹きだまりが出来ている。雪が比較的締まっているせいか埋まったとしても膝までである。一度休憩をしたが寒くてゆっくりすることが出来ない。傾斜の緩くなる手前で上から降りてきている踏み跡に出会った。新しい。つぼ足である。尾根からはずれて西側に下りている。何処に向かって歩いているのか不思議だった。そこから権現山まではその踏み跡を辿った。足跡を見るとかなり沈んでいて、「よくまあ、つぼ足で歩いたなあ!」と感心する。権現の頂上付近は開けていて気持ちがよい。曇っていて薄暗い感じだが琵琶湖が見える。雪のついた鈴鹿の山並みも見える。頂上から少し北で雪のブロックを積んだ幕営跡に出会った。そこから先は全く踏んでいない。此処で私はワカンからスノーシューに変えた。何度かアップダウンはあるが権現山から小女郎池まで距離は約2km、高度差100mちょっとである。スノーシューが快適である。スキーでも行けるが権現まで担いで上がるのはツライ。ホッケ山への登りで視界が一度に開ける。大きな雪庇が見える。風が強いせいで頂上は笹が出ている。はるかにある蓬莱山までの尾根が見えているが黒い雲の巻いているところがある。小女郎谷である。峠越えの風が強いので谷から風を巻き上げて雲を作っているのだろう。
ホッケ山北の緩いピークで道を間違った。北東に延びる吊り尾根に入らなければいけないのに西に尾根を辿ってしまったのだ。琵琶湖を見ながら歩けば磁石も地図も要らない様なルートであるがやはり雪の時は違った。東側に出来ている雪庇を避けて西に寄って歩いていたので分岐を見逃してしまったのだ。間違ったことに気がついて引き返そうとしていたとき後ろから単独行者がやってきた。「引き返す」と言うと彼は「踏み跡が続いているのと違うのか」と言う。「コレは私たちが付けた踏み跡だ。他にはない。」というと彼も引き返し始めた。
小女郎峠は風が強くて地面が出ていた。小女郎池は寒かった。ただの雪の窪地でしかなかった。周りは何処でも歩くことが出来るようになっているので広がりはある。しかし天気が悪いと話にならない。雲も広がり始め薄暗くなる。引き返すことにする。低い雲に覆われて琵琶湖はもう見えなくなってしまった。半時間ほど前の足跡がもう見えなくなり始めていた。薄暗いので雪の起伏がはっきりしない。ホッケ山を越えて木が多くなると踏み跡がハッキリし始めた。風も弱くなった。そのまま踏み跡を辿って下まで降りてしまった。
9時に車を出て4時前に車に戻った。登り、3時間半、下り2時間半であった。雪山入門としてはいいコースである。天気がよければ楽しいと思う。
2006年01月04日
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縦走はあくまでも琵琶湖を見ながらです。ガスって方向がわからなくなってもこの黄色のテープに沿って歩いてはいけません。