2009年08月16日

8月12日N〜15日 飛騨川支流・濁河川・兵衛谷

兵衛谷

[参加者]
山口(レポ)、モンモン(元会員)、rさん(会員外)

[天気]
1日目:雨、2日目:晴れ、3日目:晴れ

[地形図]
5万分の1「御嶽山」、2万5000分の1「飛騨小坂」、「胡桃島」、「御嶽山」

[アプローチ]
東海北陸道・飛騨清見IC下車、高山方面に向かい、R41を南下。小坂から小坂川沿いの道に入り、がんだて公園への標識を頼りに進む。

[入渓]
がんだて公園売店脇から入渓。二又の右側に入るので、巌立の真下を通って左又の濁河川に入りなおす。


[遡行状況]
<1日目>
まずは河原を歩く。しばらくすると淵が現れたのでライジャケを着る。ここからしばらくはきれいな淵や釜を泳いで渡る。雨が降っているが、水面から霧が立ち込めている景色は幻想的である。一ノ谷を過ぎて兵衛谷との出合をめざすがなかなか出てこない。兵衛谷に入ると岩がぬめりやすくなった。
濁河川 土砂が堆積したような地形
出合からしばらくして左手に土砂が堆積したような地形が現れる。ここは地震がきたら一挙に崩れ落ちて土石流になりそうで怖い。この後けっこう大きな滝が現れ曲滝かと思ったが、これは左岸からの支流の滝だった。このあと流木のかかる滝が現れる。ここはいったん淵に飛び込んで流木に沿うようにして滝の左側をよじ登る。ゴルジュを進んでようやく曲滝が現れる。ここは右岸から巻いた。
流木のかかる滝 曲滝
このあともゴジュルが続き、トユ状滝では残置のハーケンを利用して登り、滝の落口に懸垂下降した。バスみたいな岩やろうそくみたいに突出している岩を見送り、しばらく穏やかな景色であるがまた真っ暗なゴルジュが口を開けて待ち構えている。ここを進んでいくと二段になった大きな滝が現れた。奥は切り立っていてとても進めそうにないので少し戻って右岸から高巻くことにした。しばらく登っていくと上のほうに残置のロープが見える。だが近寄ってみると足場がなくゴボウでよじ登るのもかなり怖い。ほかにルートがないか探してみたが、結局ここしか登るところがなさそうなので山口が空身で登る。この後rさんが登り、最後にモンモンさんが登るが、山口のザックを一緒に揚げようとして四苦八苦しているので、ロープの半分を使って荷揚げすることにした。が、藪が濃いうえにルートが斜めになっているので途中で引っかかってしまう。モンモンさんを途中までビレイで引き上げて、引っかかったザックを押し上げてもらいようやくザックを揚げることができた。この高巻きはこのあとも長い距離を藪こぎしながら進まなければならず、大変に時間がかかった。ネットの記録によると、ここは左岸から巻くのがよかったようだ。この日のテン場はこの高巻きを降りたところにした。
トユ状滝 左手から登り、残置のハーケンを利用 二段滝 右岸から巻いたが、大変に苦労する


<2日目>
この日は美しいナメから始まる。溶岩なのか、大峰などではあまり見かけない岩肌である。朝から泳ぎありの遡行で始まり、へつったり巻いたりしながら進む。しばらくしていわゆる「出口のない滝」が現れる。ネットで見たときは意味がわからなかったが、この目で見てやっとわかった。
出口のない滝 取水堰堤
この後取水堰堤が現れる。堰堤の右側から巻いて上がると急に水量が増える。渡渉するのが難しいところもあって、スクラムを組んでわたったりした。滝もどんどん出てくる。20Mほどの滝は左岸から巻いて上がったが、ものすごい笹藪で大変に体力を消耗した。やっとのことで降りてみると、また前方に20Mほどの滝が..同じ滝の手前に降りてしまったのかと思ったが、別の滝のようだ。せっかく降りてきたところをまた藪を漕ぎながらよじ登り、ようやく落口にたどり着いたときはもうヘロヘロだった。ここからはまたナメ床が続き、岩の橋がかかってその下を滝が流れ落ちる不思議な場所が現れる。滝の脇から登れそうにも見えたが、水量が多いので右から簡単に巻きあがった。この巻き道はそのまま岩橋まで続いており、対岸に渡ることができる。渡ったところも柱状節理の岩が巨大動物の肋骨のように並んでいる面白い景色である。この谷はこんな奇観、奇岩がやたらと多い。
20M滝 岩の橋 岩の橋を渡ったところ
このあとも素晴らしい滝やナメが続くが、1日目のような泳ぎはほとんどなく、せいぜいヘツリや胸まで水に浸かる程度である。そして急に景色が開けて雄大な材木滝が現れる。水量も多く高さもあってすごい迫力である。右わきに茶色に変色した岩があって材木のように見えるのがその名の由来だろうか?右岸には登山道が付いていて登っていくと温泉湧出地があった。手をつけてみると生ぬるかった。ここを過ぎても10Mクラスの滝がどんどん出てきて、そろそろテン場を見つけたいのになかなか河原が現れない。かなりうす暗くなってからやっとテン場になりそうな場所を見つけて泊ることとした。この日はなぜか焚火に火が付かず、rさんも非常用のメタまで使ってずいぶん頑張っていたのだが、結局焚火なしの寒い中での夕食となった。焚火がないと生きていけない山口はダウン寸前だった。(焚火がつかなかった原因は、おそらく岩際の風通しが悪いところで火を焚こうとしたからだと思われる)
柱状節理 材木滝


<3日目>
まずはゴーロ帯。5Mくらいの滝がどんどん出てくる。テン場から1時間ほどでシン谷との出合に到着する。ここは兵衛谷とシン谷の両方の滝が落ちていて写真では入りきらない景色である。トリカブトの花が咲き乱れている沢を歩いてしばらくいくとシン谷左岸に赤いテープが見えてくる。これを目印に登っていくとさらに残置のロープもあった。材木滝から上流はこんな感じで明瞭な巻き道が付いていたり、踏み跡がはっきりしていてわかりやすい。濁河から遡行する人が多いせいかもしれない。出合の滝の落口から見た景色も素晴らしかった。
シン谷出合 トリカブト
このあとも滝が出てくるが、巻いたり直登したりして進んでいく。上流はフリクションがきいて登りやすいと思う。だんだんと水量がへってきて源流域に近づいたことを感じさせる。それでも10Mくらいの滝は出てくる。樹木はほとんどなくなり、岩ばかりのところを詰め上がっていく。空気が薄くなったのか、ひどく息があがる。
直登
標高2700Mを過ぎたところに最後の滝があって、これを左側のガレ場からよじ登ると、景色が一変する。沢は小川になり、あたり一面のお花畑。まさに桃源郷である。モンモンさんは涙が出そうやと言ってたが、その気持ちはよくわかる。なるべく草を踏まないように歩いていくと前方に避難小屋も見えてきた。このあたりがサイノ河原であろうか。しかしこの景色にはあまりふさわしくない名前のような気もする。rさんは花の写真を撮りまくっているのだろう、ずいぶんと後ろを歩いていた。避難小屋に付くと目の前に三ノ池があってまた感動した。
最後の滝 最後の滝を登ったところ お花畑 コマクサ 三ノ池


[下山]
摩利支天山はパスして三ノ池脇の登山道を北上し、五ノ池小屋を通り過ぎて濁河方面への下山路を降りる。濁河温泉からタクシーを呼ぶ。

[ヒル]
見かけない

[コースタイム]
<1日目>
6:30 がんだて公園 〜 11:20 兵衛谷出合 〜 13:45 曲滝 〜 17:00 テン場

<2日目>
8:00 テン場 〜 8:45 取水堰堤 〜 15:10 岩橋 〜 16:55 材木滝 〜 18:20 テン場

<3日目>
7:00 テン場 〜 8:15 シン谷出合 〜 14:30 サイノ河原避難小屋 〜 15:10 五ノ池小屋 〜 17:40 濁河温泉

posted by 飄逸沢遊会 at 22:39| Comment(1) | TrackBack(0) | '09年 山行報告 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
お疲れ様でした。兵衛谷は私も行ってみたい沢ですが、もう少し癒し系かと思ってました。またお話お聞かせ下さい。
Posted by しお at 2009年08月18日 18:17
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