2010年05月06日

5月1日N〜5月4日 朝日連峰・竜門山〜寒江山〜以東岳

以東岳方面を望む

[参加者]
OKM氏、山口(レポ)

[天気]
最終日のみ曇り以外は快晴

[地形図]
2万5000分の1「大鳥池」「相模山」「朝日岳」「大井沢」

[アプローチ]
名神高速→北陸自動車道→日本海東北自動車道「荒川胎内」IC下車(実は「神林岩船港」ICまで行けた)→国道113号線→国道7号線→山形自動車道「鶴岡」IC〜「湯殿山」IC→国道112号線→月山IC付近から寒河江川沿いの県道27号線→根子川沿いの林道に入り、林道が右岸から左岸に渡ったすぐの除雪終点に駐車。

[山行状況]
<1日目>
前日は道の駅「神林」で前夜泊し、林道の除雪終点に着いたのが9時過ぎ。準備をして出発したのが10時50分。この日は快晴で気温も高く、半そでで手袋もはめずに歩き始める。林道には雪が残っているが、ところどころ切れているところもある。左手には湿地帯があって、ミズバショウの見事な群生が広がっている。ほとんど高度をあげることもなく、日暮沢のいやらしい徒渉をこなして日暮沢小屋に到着。
日暮沢小屋
ここは無人であるが、中は清潔だった。ここから登山道に入っていくが、尾根へ取り付くと雪は切れて夏道が続いた。OKMさんが降りてきたアマチュアカメラマンにどこから雪があるか訊くと、もうすぐ上にあるが腐っているのでアイゼンはいらないという。我々は結局上までアイゼンを外さずに登り続ける。と、にわかに空模様があやしくなって雨がぱらつき始めたのであわてて長袖シャツとカッパを着込んだ。そのうちに雪原が現れ、ひたすら登りつめていく。雨はすぐに止んでまた晴れてきた。スキーで滑ったらさぞ気持ちいいだろうと思われる斜面を登っていくと、前方に大きな雪庇の壁が見えてきた。これを越したら清太岩山かと思いきや登りはまだまだ続く。
清太岩山を目指す 大きな雪庇
OKMさんに呼び止められて振り返ると私のアイゼンのアンチスノープレートが外れていた。OKMさんの機転でテーピングに使うテープで応急処置をして事なきを得る。清太岩山からまた下って竜門山方面を目指す。このあたりからは完全冬装備になっている。だんだん風も強くなってきて体感温度も下がってきた。途中、ナイフエッジのようなところがあったり、突風が吹いたりして緊張する場面も増えてきた。
まだまだ登る
やがて竜門小屋が見えてくるが、OKMさんが聞いた話によるといったん竜門山に登らないと小屋には行けないという。しかしトラバースもできそうに見えるので竜門山には登らずに草つきの山腹からトラバースにかかる。風はそれほど強くなく、難なく避難小屋に到着できた。竜門小屋の1階には大勢の登山客が談笑していたが、2階はまだ余裕があった。シートを持ってこなかったのでOKMさんのツェルトをシート代りにして陣取る。私はさっそく小屋の管理人の遠藤さんにペンチを借りてアイゼンの修理をした。このあと雪を溶かして水づくり。溶かしては水筒に詰めるのを何度も繰り返す。雪は管理人の遠藤さんがバケツにとってきてくれるのをありがたく頂戴する。そしてようやく夕食となる。

<2日目>
4時半に起床し朝食を作る。この日もよく晴れて朝日がきれいだった。
竜門小屋からの朝日
不要な荷物はデポし、軽量なザックで6時半に小屋を出発する。目指すは以東岳。管理人の遠藤さんの話では3時間で行けるとのことだが、地図を見る限りもっと時間がかかりそうだ。
雪原を歩く 寒江山付近
雪原はすぐに切れて夏道を歩いていく。OKMさんにアイゼンを外してはいけないかと訊いたが、却下される。寒江山に近付くと、斜面を登るスキーヤーが見えてきた。稜線にもスキーで滑っている人がいる。寒江山の頂上は風が強く長くは居られない場所だった。早々に越えていくが、北寒江山も風が強かった。狐穴小屋でいったん休憩。
狐穴小屋
そのうちにひと組のカップルの登山者が追いついてくる。今日は以東岳を往復して狐穴小屋に泊まる予定だそうな。狐穴小屋を過ぎても雪原はあまり続かず、また夏道が出てくる。アップダウンを繰り返しながら歩き、前方の奇妙な岩の塊が見えてくる。あれが松虫岩だろうか。
以東岳方面を望む 尖塔のような山 松虫岩
これを越えてさらに登り詰めると以東岳の山頂だった。山頂からは真っ白に凍りついた大鳥池が見下ろせた。登り返しがあるので以東小屋には寄らず、山頂で休憩をとって引き返す。竜門小屋から以東岳はやはり3時間では無理で、4時間以上はかかる距離だった。帰りは疲労でさらに足取り重く、ひと山ひと山越していくのが大変だった。寒江山付近では突風で私のメガネに着けていたサングラスが吹き飛ばされてしまう。竜門小屋に辿りついたときは私はもうバテバテの状態で、夕食も喉を通らないありさまだった。体力のなさを痛感。
大鳥池を望む

<3日目>
この日は朝から強い風が吹いていた。外に出ると濃い霧で視界が効かない。大朝日岳経由で下山する計画だったが、天気が持ち直してから清太岩山経由で下山することにした。朝食を食べてラジオを聞きながらお茶を飲んで過ごし、9時過ぎに小屋を出発した。朝よりも幾分か風が弱くなっているようだ。管理人の遠藤さんの話では今日は竜門山のトラバースは無理。そして竜門山に登るのが一番大変だそうだ。確かに竜門山の登りは風が強かった。前日サングラスを失くした私はゴーグルをつけていたが、こういうコンディションでは具合がよかった。
竜門山頂上
頂上を越えて雪原を降りるときには風がほとんど止んでいた。このあとも順調に下って行き、清太岩山で小休止。喘ぎながら登った雪原を快適に降りてゆく。ここをスキーで降りれたらもっといいだろうにと思ったが、OKMさんに言わせるとそれはせっかく登ったのに早すぎて「もったいない」そうな。雪が切れたところでアイゼンを外し、防寒着を脱ぎ、ピッケルもザックにくくりつける。日暮沢小屋までの尾根道沿いにはサクラに似たきれいな花や、五弁の星型の花(後で温泉の職員の方に訊いてカタクリと知る)がたくさん咲いていた。登るときにはあまり気付かなかったのが不思議だ。日暮沢小屋で半そでになって出発するが、一昨日と比べて大幅に増水していた日暮沢の徒渉が大変だった。結局OKMさんも私も片足を濡らして何とか渡った。このあとはミズバショウの写真をとりながらのんびりと車に向かった。
カタクリ 桜に似た花 ミズバショウ

[コースタイム]
<1日目>
10:50 中崎橋付近の駐車地 〜 12:25 日暮沢小屋 〜 15:47 清太岩山 〜 17:10 竜門小屋
<2日目>
6:30 竜門小屋 〜 7:40 寒江山 〜 8:35 狐穴小屋 〜 11:20 以東岳 〜16:15 竜門小屋
<3日目>
9:20 竜門小屋 〜 9:37 竜門山 〜 10:40 清太岩山 〜 13:00 日暮沢小屋 〜 14:10 駐車地

[周辺情報]
・大井沢温泉 料金400円。
・民宿「大原」 そばがおいしい
(OKMさんが竜門小屋管理人の遠藤さんから「カルチャーショックを受ける店」と紹介される。)
・民宿「平三郎」 ここもそばがおいしいらしい
(残念ながら予約がないと食べられないとのことで、今回はあきらめる)
・「茂右衛門」 ここもそばがおいしいらしい
(残念ながら「本日売り切れ」の立て札があって食べられず。人気があるのかも)
posted by 飄逸沢遊会 at 15:20| Comment(1) | TrackBack(0) | '10年 山行報告 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
10年ぶりの朝日連峰でした。10年前は7月の登山で今回はGWでした。2000m弱でGWにこの風が吹くのなら、朝日連峰が3000mクラスの山ならGWでも厳しいと体感しました。稜線から見えた、月山、飯豊連峰、登った朝日連峰の山塊のデカサは目に焼き付きました。日暮沢小屋、竜門小屋も10年前とは違い、建て替えられていました。
Posted by okm at 2010年05月06日 23:01
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