2010年09月23日

9月17日N〜9月20日 南アルプス・尾白川・黄蓮谷・右俣

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[参加者]
SNさん、山口(レポ)

[天気]
はれ

[地形図]
2万5000分の1「長坂上条」「甲斐駒ヶ岳」

[入渓]
竹宇駒ヶ岳神社手前の市営駐車場に車をデポ。神社脇を通り抜け、吊り橋を渡って登山道に入る。渓谷道に入ってもアップダウンの厳しい登山道が続き、うんざりさせられる。不動滝手前で吊り橋をわたり、林道へ上る登山道をたどるが、これもかなりつらい登りだった。林道はほぼ平坦な道。トンネルを三つくぐり、林道終点へ。谷に戻るのは残置のロープがある明瞭な踏み跡をたどるが傾斜が急で慎重に足を運ぶ。

[遡行状況]
<1日目>
尾白川は岩も砂も真っ白で明るい雰囲気。しばらくゴーロ帯を歩くと小さな滝が現れるが簡単にクリア。流れが左に折れるところに大きな滝が現れる。
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ここは右側から巻くが、谷に降りるところが少しいやらしく、降りた先にも滝が見えていたのでそのまま高巻きを続ける。が、どんどん高いところへ追いやられ、なかなか谷に降りるところが見つけられない。結局最後は懸垂下降2回で谷に戻った。降りたところは鞍掛沢の出合。本谷にはケーブルが垂れ下がる大きな斜瀑があるが、これは流れをまたいで直登する。
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その後も次々と滝が出てくる。巻く滝が多いが、どの滝にも明瞭な踏み跡があって簡単に巻くことができる。その中でも大きな釜を持った7Mほどの滝が印象的だった。
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左からの支流を1本見送り、しばらく行くとトユ状の早い流れが滝壺で跳ね返って吹きあがっている滝が現れる。これが地形図にある噴水滝か?その右側の岸壁は縞模様の岩を重ね合わせたような形で前衛的な彫刻のようだ。
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この滝はフリクションをきかせて直登。その上もずっとナメが続いている。しばらく進むと左からまた支流が入る。地形図ではそろそろ黄蓮谷の出合があるのだが、こんなショボい谷ではないはず。高度もまだ少し足りない。ということでこの谷は見送りさらに直進すると、斜瀑が現れる。
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SNさんはこの滝が噴水滝ではないかと言う。確かに地形図の位置ではこっちの滝のほうが近いようだが、形は前のほうが噴水らしい。よくわからんなぁと言いながら歩き続けると、明瞭な二俣が現れてこれが黄蓮谷の出合だとすぐにわかった。黄蓮谷に入り、登れないツルツルの滝を巻いてあがり、しばらく行くと千丈ノ滝が現れる。
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これは左側に巻き道があった。この滝を登ると前方に焚火の煙が立ち上るのが見えた。どうやら先行するグループがもうテン場に着いているらしい。いくつか滝をクリアし、巻き道を登っていくと突然タープを張って焚火をしているグループに出会ったのでびっくりした。いつの間にかテン場に着いていたのだ。この日はここで幕営となる。

<2日目>
テン場を出発し、しばらく行くと坊主滝が現れる。ネットの写真で見た印象よりずっと大きな滝だった。
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ここは左側の樹林帯から巻きあがるが、途中で沢が枝別れして別の沢に追いやられてしまう。しかもその沢はツルツルのスラブでトラバースして黄蓮谷に戻るのはかなり危険。仕方なく樹林帯をさらに上に登っていくと、ようやく沢がゴーロ帯に変った。これを渡って小さな尾根を登ると、なぜか明瞭な踏み跡がある。これは幸いとたどっていく。だが次第に下流方面に向きを変え、坊主滝の下まで続いていそうな雰囲気になってきたので途中で道を外れてルンゼのような地形を降りるとようやく黄蓮谷に戻ることができた。帰宅後ネットで調べると坊主滝は右側から巻くほうがよかったようだ。戻ったところは二俣。右俣の上のほうには昨夜の先行グループが登っているのが見えた。ここから急に傾斜が増し、滝が連続する地形となる。しばらくは谷の中を進むが、少しいやらしいところが出てきたので右側の乾いた岩場に逃げて登っていく。ふと気がつくとSNさんがなかなか登ってこない。下を見ながらしばらく待っていると、上から笛の音が聞こえた。見上げると、対岸の樹林帯の際をSNさんが登っているのが見えた。あれれ?そっちに行くんですか・・?このままだとずっと上まで離れたままになりそうなので、いったん傾斜の緩いところまで降りて対岸を登り返し、SNさんと合流した。樹林帯の前は次第にスラブとなって、かなり上まで登らないと谷に降りられない。仕方がないのでそのまま樹林帯を登っていくと、先行グループが対岸で休憩しているのが見えた。そのまま追い越しさらに樹林帯を登る。やがて谷が枝別れし、違う谷に入って行きそうな雰囲気になってくる。しかも先のほうは樹林帯が切れて壁になっていて谷に戻らないといけない。ようやく谷を渡れそうなところがでてきて、渡って黄蓮谷に戻ると、焚火の跡があった。ここはいいテン場になっているようだ。結局、奥千丈ノ滝はどこからどこまでをいうのか、よくわからなかった。ここからは谷の中を慎重に登る。ツルツルの斜面でSNさんが滑ったりしたのでロープを使うことも多くなる。途中、残置のハーケンをたどって登ることもあった。やがて谷の真ん中に滝が出てきてこれを左側から巻きあがろうとするが、左に行きすぎると行き詰まり、少し戻って残置のハーケンがたくさん打ってあるところをよじ登る。ハーケンの間隔が開いているところがあってかなり緊張する登りだった。SNさんはロープで引き揚げる。これを過ぎるとゴーロ帯に変わり、山頂が近い雰囲気になってくる。標高も高くなって息苦しい中、ゆっくりと登っていくと、やがてハイマツの樹林帯に入った。SNさんはハイマツの藪こぎをしたら黒戸尾根にてしまうという。それならもう少し右側のほうがいいだろうと思ってハイマツ帯をトラバースすると、灌木の樹林帯に入った。同じ藪でもこっちのほうがはるかに歩きやすい。大きな岩が現れてこれを周りこむと急に樹林がなくなり、砂地の斜面を登るとすぐに尾根に飛び出した。出たところは甲斐駒ヶ岳山頂の直下、ほんの30Mほど下の地点だった。荷物をデポし、手ぶらで登頂。しばし達成感に身を浸した。
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[下山]
黒戸尾根の登山道を七丈小屋へ向かう。途中、鎖場などがあってけっこう厳しい道である。小屋に着く30分ほど前に日没を迎え、ヘッドランプの明かりをたよりに歩く。小屋に着いたのは18時半。到着が遅かったこともあるが、この日は登山客で満員の状態で小屋には泊めてもらえなかった。小屋の脇にツェルトをタープ代りに張って就寝。寒くてよく眠れず。翌朝出発前に料金を払おうとすると、管理人さんから払わなくてもいいといわれる。七丈小屋から5合目までも鎖場や急な梯子があって緊張する。5合目の小屋跡は更地だった。その奥に続く道があり、これがSNさんの古い登山地図に載っている黄蓮谷に降りる破線の道かもしれない。5合目からはゆるやかな道をたどって無事駐車場に到着。

[ヒル]
いない

[コースタイム]
<1日目>
7:30 駐車場 〜 9:26 不動滝手前の吊り橋 〜 10:47 尾白川入渓ポイント 〜 14:46 黄蓮谷出合 〜 15:30 千丈ノ滝手前 〜 16:30 テン場

<2日目>
7:30 テン場 〜 8:50 二俣 〜 16:55 甲斐駒ヶ岳山頂 〜 18:25 七丈小屋

<3日目>
6:30 七丈小屋 〜 10:30 駐車場


posted by 飄逸沢遊会 at 21:58| Comment(0) | TrackBack(0) | '10年 山行報告 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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