2006年07月05日

7/4 奥美濃 広野周辺(1)  田中

 鈴谷川林道〜鈴谷川右股〜奥の右股〜稜線手前


 地図を見ていて鈴谷川の右股を詰めて稜線に出ると金ヶ丸谷に乗り越すことが出来るというのに気がついた。奥美濃はあまり行っていないのでイメージがない。鈴谷川がどういう谷かは判らないのでとにかく下見のつもりで行くことにする。稜線まで行くことがとりあえずの目標である。道のない山、薮の山というイメージはあるので沢が道になる。往復に利用できるような沢かどうか。単独であまり無理しなくても通過できる谷かどうか。

 晴れの予報は今日一日だけである。名神を走っていると夏山の朝という感じがする。 
 林道入り口9時出発。二俣までの3km程、林道を歩かなければいけないので登山靴にした。でもこれは初めから沢装備で出かけた方が時間短縮になったと思う。途中の2つ目の橋が落ちていて渡渉をしなければいけなかったこと、薮に戻りかけている林道の草がぬれていて靴の中までぬらしてしまったこと、林道終点の二俣で沢用に履き替えたことで時間がかかったのが理由である。
 林道終点まで1時間ほどである。ダムの上に出てハシゴを伝って河原に下りる。踏み跡をたどると二俣である。靴を履き替え少し食べたり飲んだりして出発する。これで半時間近く使ってしまった。沢に入ったが沢登りというほどの沢ではない。ただ淡々と沢の中を歩いて段差を上っていくというだけである。周りの山が薮で道がないので沢を道として利用しているのだから通過するのに時間がかかったり、考え込んだりするのは困るという気持ち。30分で二俣につく。どちらに行くか迷った。地図を忘れたのがここで響いてきた。とにかく南に向いていて流れの太い方という選択の基準しかない。流れは右の方が太い。左の沢は東に向いている。奥で曲がっているようだったが美濃俣丸への稜線に向いているような気がして入りかけたのを中止した。
 だんだんと両側に生えている木が太くなってきた。半時間ほど進んだ所(高度700m付近)で大きな栃に出会った。それまでもおおきな栃はあったがここのは特別大きい。荷物を置いて斜面を登り、近くに行った。直径2m程ある。そこから更に斜面を斜めに登ったところにもう一本あった。2m級の栃を2本見つけて嬉しくなった。由良川の岩谷上流、岩谷峠下におおきな栃の木がある。それよりもここの方が堂々としている。とにかく背が高い。この栃の生えている斜面の上に山毛欅がずっと続いている。何となく今日はもう終わりにしようかなという気持ちになった。これで又半時間ほど使ってしまった。とにかく14〜15時を引き返しのめどとして進むことにする。
 750mの所でおおきな岩が谷に被さっているところに出た。上流側から見ると縦10m、横20mの平行四辺形の岩である。この谷でおおきな岩が目立つのは此処だけだった。この岩の上流は少し明るく開けているので昼食にした。昼食にしようという開けた乾いた場所もここだけだった。これで又半時間使ってしまった。歩くのが遅い上に休憩が多いのであまり進まない。この付近からだんだんと谷が狭くなってきた。25分ぐらい進んだところで谷の奥、左斜面が変に白く見えるところに出た。近づくと雪であった。厚さ50cm程で幅10m程残っていた。新しい倒木が谷を埋めているところがある。多分雪のせいだろう。枯れ木と生木が混ざっているので握って身体を支えるのに注意が要る。両側の斜面は草付きの滑りやすい土壁である。
 とうとう溝の中で行き詰まってしまった。ほぼ高度は900m。引き返すことにする。この溝の中にスポンジマットが落ちていたのでここまで来た人がいるのがわかった。その人はどうしたのかなあと思った。この付近、仮に無理して上ったとしても降りてくることが出来そうにない。此処で諦めたらいいのにしばらく下がったところの右の斜面に弱い沢を見つけた。階段状になっていて水が流れている。此処は登れると思って取り付いた。しばらく上がると水が切れたが木の多いまあまあの斜面なので上に抜けることが出来そうな気がした。100m程登ったが15時近くになったので打ち切った。登ったのは県境尾根から北西に、1025mピークに向かって延びる尾根の支尾根であると思う。
 下りは林道終点二俣まで2時間かかった。谷の下りは注意しないと足に衝撃が来る。ストックを使いながらゆっくり一歩ずつ降りる。一度草に隠れている段差に気がつかなくてドンといってしまった時は膝に痛みが走った。林道の下りは40分だった。様子の分かっているところでは足が痛くてもさすがに速い。車着18時45分。10時間近い行動になった。
 
 一人で往復高速はもったいないと思って帰りは木ノ芽峠〜敦賀〜名田庄というルートで帰ることにした。眠たくなって名田庄の道の駅で休憩した。ここで仮眠をするつもりが朝まで寝てしまった。長く寝るつもりではなかったので場所こしらえが上手く出来ていない。体が痛いが起きることが出来ない。シートを後ろにずらすのさえできない。何とか目が覚めたら雨が降っていた。停まっている車は他にいない。4時に出発して6時前に家に着いた。
 車で遠くに出かけるとやはり高くつく。日常性の中の山にするのは無理がある。バイクで演習林に行く時の費用の10倍というのはちょっときつい。

 家に帰って地図を見た。金ヶ丸谷に乗り越すためにたどるということであれば右股の左股になる。次はこれをたどってみようと思う。
  
 
posted by 飄逸沢遊会 at 20:06| Comment(4) | TrackBack(0) | '06年 山行報告 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
そうなんですよね。
奥美濃には、まだ雪が残ってたりするんですよね。
先日、H上さん達と遡行した奥美濃揖斐川アジミ谷って沢でも、雪渓が出てきて、
みんなびっくり!!
田中さん、お一人で行かれる時は、
十分気をつけてくださいね。
Posted by tubo at 2006年07月05日 22:50
鬼をつける?俺のことですか?
Posted by tkd氏 at 2006年07月06日 17:32
tkdさん、鬼→気に誤字訂正しましてん。
tkdさんは、鬼というより、
雷小僧みたいに思いますけど・・・(笑)
Posted by tubo at 2006年07月08日 10:31
痛む膝を抱えてよたよた歩いていましたが鬼がついていたからのようです。鬼がいなくなったら痛みがましになるのでしょうか。(コメント欄の訂正の仕方教えて下さい。)
Posted by 田中 at 2006年07月08日 16:13
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