[天気] 晴れ
[地形図] 2.5万花背、比良山
[アプローチ] 前夜発、葛川市民センター駐車場泊、ヘク谷出合の対岸に駐車
前週より、天気予報と気温予想を毎日チェックし、日曜日には気温が高くなるとの予報に基づいて山行を決める。
当初は、こんな時期にシャワーの沢に行く酔狂な人は、ごく一部の方を除いていないだろうと単独行を決め込んでいたのですが...
車を使える相棒ができたため、前夜発に計画を変更し、時間を気にせず出発。
朝の気温は3℃、当然、水はしびれるほどに冷たく、前回の沢から2週間、気のせいかたった2週間でずいぶん水温が下がったよう。
初級者向けの入門コースとは言うものの、水の冷たさにより難度が増している。ちょっぴり無謀かとも思いつつ、MK君のリードで遡行をスタート。シャワーに突っ込むは泳ぐは、たいへんな山行となってしまった。 ほんと天候が良くてよかった。
単独行だったなら巻き巻き遡行になったところでしょうが、仲間がいると心強いもので、ガンガン行けました。 高巻きは18m大滝のみでしたが、この谷の滝はホールが多く、全般に傾斜が緩いこともあり、まさに水と戯れることのできるいい谷です。この時期はヒルもいないし。
登る阿呆に浴びる阿呆、ってな感じです。泳いだ大阿呆がいました。 私は泳いでいません、念のため。
9:00 安曇川を渡渉してヘク谷出合から入渓
ゴーロに始まり、小滝が混じる。
入渓して20分余り、さっそく軽くシャワーの洗礼。ウェアに守られているとはいえ、手先がメッチャ冷たい。
9:30 2段8m
手がかりは豊富なので安心して登れるが、ヌメリがあり慎重に登る。
その後、なめこが密生した倒木を見つけ、ちょっとだけお持ち帰り。見つけた当の本人は少々ビビって採らず。帰宅後、さっそくなめこ汁でおいしくいただく。食べ応えがあり、その食感がまたたまらない。クーッ!
2段8m 滝は全般に斜滝で登りやすい 大きななめこたち(傘は最大10cm)
10:45 2条12m
2条というかほとんど1本の滝。少々濡れる程度で快調に登る。
11:00 2段15m
いったん高巻きを考えたものの、MK内君がトライしたいとのことで滝に向かう。近づいてみると結構ホールドがあり、行けそうである。それぞれがルートとホールドを見極めながら直登。落口では水流を受け少々てこずった。かな? 11:25 18m大滝。さすがにこれは右から巻くことに。 沢に戻って間もなくトイ状7mが現れる。イケイケどんどん!
2段15m 18m大滝 トイ状の滝
12:00 小屋の二俣(昼食) 小屋は倒壊している。 入渓後最初で最後の休憩(約20分間)、じっとしているとやはり寒さを感じるが、薄日がさし、風もなく、明るい。 気分も上々。
12:45 二俣(890m) 右の小さな植林地から出合う支谷を見送り、すぐに現れる本谷を左に見送り右に辿ると一気に水量が減る。小滝やナメ滝を過ぎて水は涸れ、乾燥した露岩の岩場を越えると灌木と草原の二俣(1000m)。これを右にとり快適な木立の中のササ原を行く。
灌木と草原の二俣
13:15 小女郎ヶ池
風もなく暖かな薄日が差す中、ルンルン気分で沢を詰めるとあっけなく小女郎ヶ池に出た。本やネットなどで調べると、結構藪漕ぎを強いられるとの情報であったが、全くの予想外。快適そのもの。
小女郎ヶ池
時間もあったので蓬莱山に向かう。さすがに稜線では冷たい風がやや吹いているが、見晴らしは良い。
小女郎ヶ池に戻り、下山へ。ここからの下山路は快適で、紅葉と枯葉をサクサクと踏みしめながらの山歩き。先々週のすべすべ細川尾根とは大違いである。
15:20坂下の集落に下り、15:30駐車地着。
なかなか充実した山行でしたよ〜。