今年は、○年越し山行をよくやってる。福知山の三岳山が11年越し、若狭の飯盛山が10年越し、ポンポン山が12年越し(撤退)、奥美濃の小津権現山が7年越し、そして三国岳が8年越しの思いがかない今日の登頂となりました。
坂内川支流の池ノ又谷と大樽尾谷が合わさる地点前にかかる橋の近くに車をとめる。今日は、大樽尾谷林道終点から大樽尾谷左俣を遡行し三国岳に登るのだが、林道を見ると出だしから山崩れのため通行不能・・・もう何年もほったらかしにされているのか草ボウボウ状態である。
大樽尾谷は、以前は「大松尾谷」呼ばれていたが、昭和60年12月28日発行の五万分の一『横山』から、現在の地名に訂正されている。
これじゃ林道が使えないので初っ端から入渓するも、すぐに堰堤。
ここは左岸から巻くもヤブっぽくて沢に下りる気にもなれず、そのまま林道を行く。
一つ目の橋を渡り、
テコテコ歩くも大樽尾林道は山崩れに山抜けに加え、木が生い茂り、時には道の真ん中に川が流れていてジャングル状態になっちょります。
破線路がある地点に来る。うっすら踏み跡らしき道が確認されるものの、これだけ林道が荒れてたら、立ち入る人も途絶え、この道もヤブに還るしかないだろう。
周囲の山々の緑が美しいことよ。
けれど、めざす三国岳は、まだ姿をあらわさない。
ようやく二つ目の橋に到着。
ヤブがなくて落ち着けるのは橋の上だけだなぁ。「ふぅ〜。」
その後も辛抱しながらヤブを漕いで、ようやく林道終点に到着。
沢に下りる道がありトラ・ロープが設置されておりました。
周囲はブナ林。気分は、最高で〜す!
ようやく大樽尾谷に入渓。
すぐに出合。ここは、予定通り左俣に入る。
沢は、静かで落ち着いた雰囲気。
倒木には、このキノコがようさんはえとって目に付きました。ナラタケそれともムキタケ?それとも、ツキヨダケ?樋上さんがおらんで残念でした。
そして、周囲はブナを主体とする自然林。秋の静かな沢日和・・・贅沢な時の流れを満喫しとります。
そんな中におってもワテ、読図にはぬかりありません。
大樽尾谷は、沢に入ってくる枝谷やルンゼがはっきりしていて、普段の遡行では出てこない小さなルンゼまで出てきて地図を見直す事が何度かありました。
おかげで現在位置を把握しながら遡行が出来ます。
3条の滝がかかる地点がコンタ870m出合。
ここから、沢は南西から北西に流れを変えていきます。
このあたりから、ブナの倒木が目に付くようになります。
沢の雰囲気がよいトコもありますが
倒木の量は、しだいに多くなりルンゼや枝谷が沢に入り込むあたりは
倒木帯がワテの行く手をふさぎます。
倒木帯の突破はエラカッタなぁ。時間も食いましたな。
後ほど、夜叉ヶ池にて池を監視している福井の岳人達から、この冬、奥美濃は4bの豪雪があった影響で例年以上に自然林の倒木が多いということを聞きました。
遡行していると何度か魚影が走る。またまた浅瀬に魚影が・・・落ち葉の下に逃げ込んだので手を入れると23センチのヤマメがおりましたで〜。
上流に向うほど倒木の中に大木が目に付くようになる。
逆にその方が倒木の上をつたってバリケードを抜けられてワテも楽できま〜す。
ようやくコンタ980m出合に到着。左俣の枝谷を見送って、
右俣に入ります。ここから沢は流れを北に向きを変え三国岳までの最後の登りにかかる。
ここからがクライマックス!でした。今までも、滝は出てきたものの、いずれも単発モノだったんで、ワテも大自然の雰囲気にダラ〜としながら浸かっちょりました。
それでも最初は子滝と、
ブナの大木の倒木で
代わり映えはなかったものの、
やがて、1m滝を挟んで
二段5b滝が姿をあらわす。
ワテ、水が冷たいし、10月にシャワー・クライミングしとうなかったんで左岸から巻きにかかるも、奥美濃特有の草付。ズルズル滑りまくっちょて登れましぇ〜ん!「やるっきゃない!」と、ここから滝の直登にかかります。山頂まで巻きは一切なし。これがまた楽しい遡行となりました。
滝の左から登るも、黒ずんでいて滑りやすい感じ。足の置き場と、細かくスタンスを刻んでいく事だけに集中し登りきる。
その上にも子滝が二つ続き、
そして4b滝・1b滝・1b滝に
大木のかかる1b滝を越えて
一つ目のゴルジュを突破する。
しばし、沢は穏やかだったが、
すぐにトイ状四段7b滝。
その後も子滝が出てきて盛り上がってま〜す。
コンタ1070m出合に到達。
コンタ980m出合から、ここまでワテが見逃したルンゼが二本あった。この沢は、細かい枝谷やルンゼがしっかりと沢に入っているので、その都度、地形図を見返し枝谷を地図に書き込んでいく。この後、頂上まで、あと二本枝谷とルンゼが沢に入っていた。
そして、二つ目のゴルジュに突入。
滝の連段が続く。
ここで記録をとろうと手帳を取り出すも鉛筆を落としている・・・細かい記録がとれん!これが、今日一番のチョンボやった。
ゴルジュを抜けると沢にブナの大木が掛かっていた。
この後も、子滝が途切れましぇん。
気分は、「ルンゼになってる事やし、もう水が切れてもエエやろう。」
ワテの頭の中は、かなり山頂を意識している。ちと、じれとるみたい・・・
ようやく水が切れた!
最後の出合で悩むも磁石の方向を信じて右俣へ。
ルンゼを最後の最後まで詰めて
山の斜面に体を乗りあげたいトコですが草付で思わぬ苦戦。
木の枝や笹を掴んで、何とか切り抜け笹ヤブへ。
目の前が、かなり明るかったんで頂上は近いと考えてましたが
3分でヤブ漕ぎから開放され登山道へ。
右に曲がって、ほんのすぐで三国岳の頂上でした。
三角点はありませんが北側をのぞき、展望は全快!東には、三周ヶ岳や美濃俣丸山に笹ヶ峰が見えました。
頂上の雰囲気も最高!低い笹原で〜す。
下山は、大樽尾谷左俣を下降し元来た林道を歩いて帰る計画だったが
林道歩きに時間がかかると考え、夜叉ヶ池経由で池ノ又谷を下りる事にした。
夜叉ヶ池から三国岳にいたる道は、今から3,4年前に大垣山岳協会によって切り開きが行われ、その後、この山に訪れる登山者も多くなった。
ワテが初めて三国岳を見たのは今から8年前。記憶は定かではないが、夜叉ヶ池山を登った時だったと思う。その頃の三国岳は深いヤブに閉ざされている厳しい山で、当時、まだまだ力量不足のワテは、「いつかは登ってやろう!」と思っていた山だった。
下山にかかる。道は笹をかぶっているものの足元はしっかりしている。
振り返ると、先ほどまでいた三国岳が見える。
紅葉も始まっていて、赤色のナナカマドや木々が黄色く色づいていた。
赤布もあり道は、わかりやすかったが、夜叉ヶ池山の手前だけが笹が倒れてて道がわかりづらく思わぬヤブ漕ぎをしてしまった。
夜叉ヶ池山が見えてきました。
夜叉ヶ池山の手前は、展望がよく夜叉ヶ池はもとより
三周ヶ岳や
高丸が
きれいに見えました。
夜叉ヶ池に到着。
池には、板張りの道が出来てました。一昨年に完成したとの事。時代の流れをワテ感じてしまいました。
帰りは、池ノ又谷へ。
昇竜の滝や
幽玄の滝を眺めながら
楽しく下っていける。
足元にはきれいなリンドウの花が咲いてました。
ブナ林も保存されている池ノ又谷周遊道。振り返れば、男性的な岩の稜線が・・・
岐阜県側の夜叉ヶ池登山口に到着。
しかし、ワテの車はまだまだ先。途中、野ネズミが車道を横切るのを見ながらテケテケ歩き、ワテの山行は終わりを告げたのでした。
○コース・タイム 大樽尾谷入渓7:05・・・堰堤7:15・・・大樽尾谷林道7:17・・・一つ目の橋7:23・・・二つ目の橋8:18・・・林道終点8:58・・・大樽尾谷再入渓9:11・・・コンタ790(最初の出合)9:14・・・コンタ870m出合10:06・・・コンタ980m出合10:40・・・コンタ1070m出合11:36・・・三国岳12:22〜12:29・・・夜叉ヶ池山13:41・・・夜叉ヶ池13:54〜14:02・・・夜叉ヶ池登山口15:03・・・大樽尾谷と池ノ又谷出合(ワテの車置き場)15:38
○地図 2万5千分の1 「美濃川上」「広野」

