2013年08月17日

2013年8月12〜13日 黄蓮谷右俣(南ア)

[参加者] O西(L)、YS田、YN田、野村(記)
[天 気] 晴れ

 下界は連日の猛暑日続きでしたが、雨に降られることもなく、大峰や台高などの沢とは全く雰囲気の違うスケールの大きな沢登りを満喫してきました。上流域は滝やら何やらようわからん状況、どこまでが滝?って感じで...。 引っ張っていただいた同行各位に感謝です。
 ただ、実動1泊2日、2000mもの比高を一気に下るのはさすがに疲れた〜。ガクガクです。

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  黄蓮谷と甲斐駒ケ岳   ナメのスケールも大きい   空に向かって水流を辿る


 11日のうちに駒ケ岳神社下の公営駐車場に集合。明日は早い出発だから酒量を控えて宴会も早々に切り上げようと言いつつも、やはり午前様となる。

6:20 車1台に乗り合わせ、尾白川林道途中のゲートまで行く。 6:40 着。
6:50 ゲートを出発し、林道を歩く。
8:00 林道終点  1時間30分の見込みが予定より順調に進む。 
 準備を整えて谷底を目指すが、10分強の激下り。フィックスロープを頼りに一気に河原へ。
8:30 入渓
 ゴーロの渓に入ってすぐ澄んだグリーン色の大きな釜を持つ3m斜滝が現れる。水は思ったほど冷たくはなく、むしろ浸かるのが快適なくらい。渓は明るくナメや斜滝が次々と現れる。泳いでも冷たくはない。

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グリーンの釜が美しい3m斜滝  10m女夫滝(夫婦滝?)  続く釜を持つ7m斜滝

9:00 梯子滝
 段々になっており、滝の中央を上下にワイヤーが走っている。適当なルートを探しながら上る。
 続いてすぐバンドのある5m滝。バンドの終端から小さなホールドを拾って登ろうとするも滑り落ちてバンドに。あわや釜に落ちそうになったが、すんでのところでセーフ。

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梯子滝8m、ワイヤーが中央に延びる  バンドのある5m滝(あわやドボン!)

9:15 遠見滝
 ここは左から巻き、落口に懸垂で下りる。とすぐに繊細な飛沫で落ちるスダレ状6m滝が。これも左から巻く。

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    多段の遠見滝          スダレ状の滝

10:10 大釜ノ滝  EL1420m付近
 左を巻くが、足元の浅い釜の水は淡い黄緑色に澄んでいてとても涼しげ。高巻きに約20分、河床に下りるも再び右から高巻くことに。 少々巻きが多いのが残念。
10:45 噴水滝 
 名前の割には結構ショボイ噴水。釜に落ち込む所がほんの少し噴き出しているように見えるのみ。名前を変えた方がいいかも...

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     大釜の滝            噴水滝          スラブのすべり台

 噴水滝の連瀑を過ぎるとナメとなり、晴天の下で気分よく辿ることができる。
 獅子岩を仰ぎ見つつ、二段のナメ滝を登るが、ヌメっていて気が抜けない。

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  長いナメは楽ちん  二段の滝とビミョーな獅子岩  フリクションを確認しながら

11:25 美しい釜を持つ6m滝
 二段の滝を越え、ゴーロと再び長いナメを辿ると、いわゆるバスクリン釜をもつ6m斜滝。泳いでみるととても気持ちいい。
その後も小滝を交えて長いナメとなる。

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     ここは行けそう        グリーンウォーターの透明度

11:50 黄蓮谷出合
 尾白川本谷との二俣。黄蓮谷に入ると急に水が冷たくなった。
 ゴーロの二俣を左にとり、5分ほどでまたきれいな釜を持つ8m滝に出る。
右岸に残置ロープがあって導いてくれるのだが、トラバース箇所の足場が危うく、超キンチョー。
 ナメやゴーロ等を越えると前方遠くに千丈の滝が見えてくる。

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 尾白川本谷との出合(左が黄蓮谷)  滝と釜がねじれた8m滝

12:45 千丈の滝
 8,8,30,16mの4段からなるとも、40m滝とも...
 千丈の滝を巻き上り、次に出てくる8m滝を右から巻くと、林の中にツェルトがいくつも張れそうなテン場がある。
13:30 坊主の滝  右のルンゼから巻く。

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    千丈の滝(1)        千丈の滝(2)          坊主の滝

14:15 15m滝
 黄蓮谷の二俣の下に位置し、落口越しに左俣の滝を望む。 ここは右から巻く。滝の高さはもっとあるようだ。
 右俣に入っても滝は続いており、ロープを出して左から回り込む。
ゴーロと滝が混じった渓相である。

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 15m滝、奥は左俣に架かる滝     右俣の滝       右俣の渓相

 さらに詰めていくと、雪渓が点在するようになる。気分は高揚するものの、疲労度が増している。
 ゴーロと滝のミックスゾーンであり、遡行図を見ても現在位置の確信が持てず、高度計を確認するのみ。
 そうこうするうちに、勾配の強い明瞭なナメ滝となり、奥千丈の滝と言われる場所の下部エリアに入ったようだ。安全を期して巻き進む。
 17時を回り、そろそろ真剣にテン場を探さないといけないが、周りに適地はなく、ロープを使いながら遡行を続ける。水は一段と冷たくなり、軽いシャワーでもつらい。

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雪渓の残骸の脇を詰めていく 滝を行く(標高2050mあたり) 奥千丈の滝の下部エリアか

18:30 ようやくテン場(ビバーク地)を見つける。焚き火跡もある。明るいうちでよかった。
 風が出始め、寒さが募ってくる。梅酒のお湯割りが嬉しい。
 薪集めや整地、着替え等を済ませ、各自が食事の用意を始めた頃には薄暗くなっていた。
 離れた積乱雲ではひっきりなしに稲妻が走っている。雨に遭っていれば悲惨な状況になっていたことだろう。よかった良かった。
 結局ツェルトを張ることはしなかった。風はさほど強くはなかったもののほぼ一晩中吹いていた。
ペルセウス流星群の極大日であり、雨のような流れ星を期待したが数個にとどまり、今年も期待外れに終わった。

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   本日のテン場(ビバーク)   テン場からの谷の眺め

6:20 出発
 天気は上々、ビバーク地からいったん巻き上がったあと沢に戻る。良いテン場があったがそこでは先客が朝の出発準備をしていた。
 雪渓が行く手を阻んでいたが、O西氏のリードで乗り越していく。ロープなしではちょっと危険な状況である。
 踏み跡だかケモノ道だかわからない痕跡を拾いつつ上を目指す。

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  雪渓に埋まる渓を行く    猿回しではありません    彼方には八ヶ岳

8:45 スラブの滝が現れる。水量はすでにごく少ない。
 スラブの下を右岸へトラバース。そこに残置のハーケンとシュリンゲが2組。この先の状況が見通せず登るのは難しいと判断し、ここで沢を離れて尾根を上がることにする。頂上まで400m余りか。

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 ガスのスラブ滝(下を左へトラバース)  これより沢を離れる

9:00 遡行終了
 初めのうちはヤブ漕ぎも比較的楽だったが、徐々にシャクナゲが多くなり苦労するようになる。行く手を壁に阻まれること数度、右へ左へ迂回しつつ疲れもあって喘ぎ喘ぐ。ようやくハイマツ帯まで辿りつき、しばらくして登山道に出る。
11:40 登山道  標高2800m余り、山頂から黒戸尾根を比高100m強下った地点だった。
 
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ルートを探しながらのヤブ漕ぎが続く  飛び出た黒戸尾根登山道にて

12:00 下山開始  これから長い長〜い長〜〜い下りとなる。
13:30 七丈小屋  ひと口のビールで元気回復。
14:05 五合目小屋跡
16:20 分岐、   17:50 尾白川渓谷に架かる吊橋
18:00 駐車場に到着  実に6時間の超ロング下山だった。 

posted by 飄逸沢遊会 at 09:45| Comment(2) | TrackBack(0) | '13年 山行報告 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
その節はお世話になりありがとう
ございました。

1週間立ってようやく“ザック擦れ”
の傷も涸れてきました。

喉元すぎれば何とかで、しんどかった
ことはもう忘れ去り、黄連谷も良き想い出
となりつつあります。

尚、画像を数枚拝借しております〜
ご了承ください。


http://blogs.yahoo.co.jp/ikko1175/54418618.html
Posted by ikko at 2013年08月19日 22:27
長い長いくだり下ってもくだっても下界はまだまだ先でヘロヘロになりました。

最後のスラブの滝は昇りたかったですが、YN田さんが黒石谷でMK内君が落ちたのを見ているので今回はビビリがハイって1日目で非常に疲れていたと思います。
それと風の一番あたる場所で濡れた服で寝たので寝不足だと思われます。普段の1.5倍はつかれたのでは!お疲れさんです。

9月は奥美濃、福井県の沢か島根、鳥取にきのこ取りにいく計画中です。またよろしくお願いしますO西
Posted by O西 at 2013年08月19日 23:09
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