2015年09月23日

2015年9月20-21日 笛吹川東沢 釜ノ沢東俣

[参加者] YS田、野村(記)、(会員外2名:T, W)
[天 気] 晴れ

 ナメ床やナメ滝など、ナメを存分に楽しむことができ、またそれ以上にキノコに感動した旅でした。今回、これまでに図鑑でしか見たことがなかったいろいろなキノコを見、食することができた。この山域に来るならこの時期がベストかも。沢は明るく、森は深くて豊かであり、いかにも奥秩父といった感じ。山の濃さというか厚みというものを感じる。
 今回の谷は全体的には河原歩きが長くて登る滝も少なく、沢登りとしてはやや物足りない感じはしたものの、山を楽しむという観点からすれば期待以上のすばらしい山行であった。
 沢登りの対象となる谷は周辺に数多く存在しており、嗜好に応じたいろんな選択も可能でしょう。一度は来て、歩いて、見て、味わっていただきたい山域だと思います。 ちょっと遠いけどね。

    1.笛吹東沢 釜ノ沢東俣_150920_132056_059.JPG    1.笛吹東沢 釜ノ沢東俣_150920_135525_069.JPG
       笛吹川の代名詞を登る        キノコの山は食べ盛り

 ゆでこぼす
【前夜】
 YS田氏の車にて津駅前を15時半頃に出発、途中で買出しを済ませ、登山口に近い「道の駅 みとみ」には22時頃到着。標高は1100mほどあるがさほど寒さは感じない、快適な夜である。
 当初待合せ場所とした村営駐車場(無料)も空いていたが、トイレや水の便がいいこの道の駅に変更。

【1日目】
 村営駐車場がすでに満杯だったため、係員より道の駅の北駐車場(無料)へと誘導される。
 鳥取からのT氏ら2名は翌朝5時頃到着したとのこと。 ふ〜、お疲れさまです。 歩きながら寝ないで下さいね。

8:20 出発
 舗装道を30分、散策道を5分歩いたところで東沢に入る分岐点。
ここで地図を出して現在地を確認しようとするも、人それぞれ。 結局今回のリーダーたるT氏が正解だったのだが、しょっぱなから地図読みが外れてちょっとショック。 ま、いいか。
 右岸側の林内に続く踏み跡を辿り、一度道を取り違えたものの鶏冠谷出合の地点で谷に下りる。吊橋はなくなっているようだ。これより上流の左岸側には山ノ神なる場所まで登山道(しっかりした巻き道)が付いているが、沢筋をしばらく辿る。
 水量は通常よりもやや多い状況だが、思ったほど冷たさはない。行き詰まったところで登山道に上がる。まずは足慣らし。

笛吹東沢 釜ノ沢東俣_150920_085211_008.JPG 笛吹東沢 釜ノ沢東俣_150920_091803_009.JPG 笛吹東沢 釜ノ沢東俣_150920_093155_011.JPG
東沢の堰堤と後方の鶏冠山   鶏冠谷の出合    本流の水はまだ冷たくはない

10:20 ホラ貝のゴルジュ
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       ホラ貝のゴルジュの入口     ゴルジュ内の遡行は厳しそう

10:50頃 どこが「山の神」だかわからないまま、沢に下りたところから遡行を始める。
 河原歩きが続くが、サルナシや山ブドウを採り、左岸や右岸から出合う沢のナメやスラブを眺めながらの遡行は退屈しない。

 笛吹東沢 釜ノ沢東俣_150920_112509_031.JPG  笛吹東沢 釜ノ沢東俣_150920_113529_032.JPG  笛吹東沢 釜ノ沢東俣_150920_113917_034.JPG  
   東御築江沢出合   乙女の滝(乙女ノ沢出合)  山ぶどうを収穫(すっぱい)

     笛吹東沢 釜ノ沢東俣_150920_114751_038.JPG        笛吹東沢 釜ノ沢東俣_150920_121427_043.JPG
東のナメ沢出合(スケールがでかい!)    西のナメ沢出合(笛吹川だね〜) 

12:40 釜ノ沢出合
 山の神付近で入渓してから約2時間、何気に休憩を取る。
 広い河原の下流を望むと左手(左岸側)より出合う沢あり。「釜ノ沢」と書かれた看板も見える。アレッ? 行き過ぎてる! 誰も気づいていなかった。たまたま休憩を取ったから良かったようなものの、そうでなかったらこのまま金山沢か信州沢に入ってしまったかも... またしても地図読みミス(というか人間GPSのスイッチがOFFだったということ)。 広い河原は怖いですね。足元ばかりに気が行ってしまうので。(でもしっかり出合の写真は撮っているじゃないか!...ってか?)

笛吹東沢 釜ノ沢東俣_150920_123844_044.JPG      笛吹東沢 釜ノ沢東俣_150920_125323_046.JPG  
       右が釜ノ沢           休憩地点から見た釜ノ沢出合
(右手に釜ノ沢の看板あるも気づかず)   (ここから看板が見える)

12:55 気を取り直して再出発
 釜ノ沢に入るとすぐに「魚止の滝」。スラブ滝はまさにすべり台だが、傾斜がきつくてとても滑れない。滝の左を這い上がる。滝の上流には「千畳のナメ」が続く。長〜いナメである。部分的に傾斜のきついところもあるが、問題なく辿れる。でもこれだけなら南紀の沢も負けてはいないような気がする。

笛吹東沢 釜ノ沢東俣_150920_130319_049.JPG 笛吹東沢 釜ノ沢東俣_150920_131456_053.JPG 笛吹東沢 釜ノ沢東俣_150920_131525_054.JPG 
      魚止の滝           千畳のナメ          これぞ笛吹川

14:00 両門の滝
 滝にたどり着く直前、ブナハリタケの群生を発見、収穫。そばにはムキタケ(T氏から教わった)も。
 お〜、見事、見事。スケールはでかいし美しい。

     笛吹東沢 釜ノ沢東俣_150920_140142_070.JPG  
   まさに両門の滝(左:西俣、右:東俣)です

14:30 ヤゲンの滝
 マヨイ沢(迷い沢)出合のナメと並んでヤゲンの滝。ヤゲンとは薬研のことかどうかはわかりません。右手の岩場から上がるが途中には残置支点があるものの、なくても問題なし。
 それはともかく、マヨイ沢に迷い込みそうになった。テープもペンキもあるのに。今回は不思議なくらい道を間違えている。すでに何回目だろうか。何とも不安なパーティである。

笛吹東沢 釜ノ沢東俣_150920_142934_073.JPG  笛吹東沢 釜ノ沢東俣_150920_143003_074.JPG  笛吹東沢 釜ノ沢東俣_150920_143534_079.JPG 
 ヤゲンの滝とマヨイ沢出合  そのままマヨイ沢へ一直線  ヤゲンの滝に続く斜滝

14:45 テン場(標高1600mあまり)
 ヤゲンの滝を越え、広河原に入ってすぐ適当なテン場を見つけて本日の遡行は終了。
 この沢にはいいテン場が数知れず、今回のテン場も同様。ただ、あまりいい焚き木がないのが難点かも。でも周りの古木にはキノコが豊富にあり、まだ生木ながら倒木もあったりして、何とか快適に過ごせそう。天気もいいし。
 全体行程には時間の余裕があるし、時間は早いけど、ゆっくり夕餉の準備にとりかかる。
 テン場の傍らで採れるナラタケと、途中で収穫したブナハリタケがメインのキノコメニューだ。
 食べて感じたこと。
1)キノコ汁は、味噌より醤油の方が味や香りが際立つようだ
2)鰹より昆布との相性がいいようだ (だたの個人的嗜好かもしれないけど)
3)シンプル イズ ベスト である。

【2日目】
 明け方は少し寒かったけど、ぐっすり眠れた。少し飲みすぎたか頭がちょこし痛い。
 私の朝食はキノコ入り熊本ラーメン。名前のわからないキノコも採ってきて1本入れてみた。あまり人には勧められないので自分だけ。肉厚に欠けるキノコだが、ツルツルとろとろトゥルントゥルン、って食感。 C'est si bon!
 数時間後にははたしてどうなるか。毒キノコではないという確信はそれなりにあったものの、根拠薄くちょっぴり不安。

7:55 出発
 広河原。これからしばらくはひたすら広河原を歩くことになる。
 資料には 「嫌気がさすほど長い」 河原歩きとあるが、この時期であればキノコに興味がある者にはたまらない場所であろう。ゴロゴロの河原から一段高い苔むした段丘状の緩斜面には多種多様なキノコが生えている。もちろん食べるとおいしいキノコもいっぱい。
 沢登りではなく、キノコ狩り状態。(あとでキノコの写真をご覧下さい)

   笛吹東沢 釜ノ沢東俣_150921_070004_089.JPG   笛吹東沢 釜ノ沢東俣_150921_080242_091.JPG  
       快適なテン場の朝          広河原の河原歩き

9:10 4段40m滝、  9:15 ミズシ沢出合
 キノコ狩りの河原歩きも1時間あまりで滝が現れ、沢登りに来ていたことを思い出させてくれる。
 ミズシ沢出合後もナメと小滝が続く。周辺は徐々に源流の様相を呈してくる。水もかなり冷たく、手をしばらく浸けているとしびれるほど。

笛吹東沢 釜ノ沢東俣_150921_091451_118.JPG  笛吹東沢 釜ノ沢東俣_150921_095234_129.JPG  笛吹東沢 釜ノ沢東俣_150921_101114_134.JPG
ナメ滝や斜滝からなる多段の滝   ナメと小滝の連続    3段30m滝の上部

10:15 木賊沢出合
 朝食から3時間あまりが過ぎているが、私の消化器系に変調はみられない。無事である。それならトゥルントゥルンをもっと採って食べておいてもよかったなぁ...。
 ポンプ小屋へと続く谷は勾配の強い30mナメ滝となっている。ここは、木賊沢のやや勾配のあるナメを少し上がってから左手の尾根に入り(リボンあり)、本来の谷へと戻るところであるが、先行2名はそのまま木賊沢を詰めて行こうとしている。再びの軌道修正。今回は軌道修正がやたら多い気がする。そのまま突っ込んでも大過ないとは思うけど。    車まで無事たどり着けるだろうか(他人事ではなく、自己反省)。

笛吹東沢 釜ノ沢東俣_150921_101514_136.JPG 笛吹東沢 釜ノ沢東俣_150921_101852_139.JPG 笛吹東沢 釜ノ沢東俣_150921_103845_149.JPG
木賊谷のナメを慎重に辿る  本谷の30mナメ滝を望む  P小屋までナメは続く

10:45 ポンプ小屋、 11:10 甲武信小屋(ポンプ小屋から10分、これより山頂まで15分)
 ポンプ小屋から稜線上の山小屋までは山道が付いており、森の中を歩くこと10分で山小屋に到着。
 山小屋の前や山頂付近には人だかり、さすがにシルバーウィークである。小屋前ではナラタケを天日干ししていたが、シイタケ同様干した方がよい出汁が出るようになるのだろう、きっと。大量に採れるナラタケもこうすれば上手に消費できそうだ。 でもシイタケにはかなわないかもなぁ。

笛吹東沢 釜ノ沢東俣_150921_111157_159.JPG 笛吹東沢 釜ノ沢東俣_150921_114153_164.JPG 笛吹東沢 釜ノ沢東俣_150921_123559_175.JPG
甲武信小屋(到着時は人影まばら) 甲武信岳山頂    深い森の中の登山道を下る

12:15 小屋を出発
 長くしんどい下りであるが、ついついキノコに目が行ってしまう。ただ、やや薄暗い森の中に真っ白できれいな猛毒キノコ(ドクツルタケ)がよく目立つ。
 下山中はだいたい3番手を歩いていたが、前後の2人のザックには今日採ったキノコが袋にずっしりと詰まっており、ときおりキノコのいい香りが漂ってくる。
 マイタケ、ハナイグチ、ナラタケ、タマゴタケ、ホコリタケ(タヌキノチャブクロ)、etc.

15:20 登山口に下り立つ  下山に約3時間あまり、結構、脚にこたえた。
15:50 舗装道では惰性に任せて足を運び、何とか駐車場に到着   めちゃ疲れた。

 その後、増冨ラジウム温泉〔含二酸化炭素−ナトリウム−塩化物・炭酸水素塩泉/ラジウム含有量世界一だそうな〕にて汗を流し、川上村のスーパーNANA’S(ナナーズ)で食材ほかを調達、同村大深山の建物の中でキノコ晩餐を堪能したのであった。 
 料理の写真がないですが、食べることに気がはやり、撮ることを忘れていました。すみません。

 翌日、3名は小川山でのクライミング、野村は帰宅のため小海線の信濃川上駅で下ろしてもらう。列車が来たのは1時間半後だった。 ま、いいか。

【追加】 キノコ
1)食べたキノコたち
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      ブナハリタケ             ムキタケ
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 ヌメリツバタケ??(トゥルントゥルン)     ナラタケ          スギタケ
笛吹東沢 釜ノ沢東俣_150921_080759_094.JPG 笛吹東沢 釜ノ沢東俣_150921_081052_095.JPG 笛吹東沢 釜ノ沢東俣_150921_085439_110.JPG
      ハナイグチ         マイタケ(シロマイタケかも)  ホコリタケ(タヌキノチャブクロ)
笛吹東沢 釜ノ沢東俣_150921_123348_173.JPG
      スギヒラタケ          写真はないけどでっかいタマゴタケも

2)そのほかのキノコたち
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    ドクツルタケ(猛毒)         ヤギタケ ?
 X笛吹東沢 釜ノ沢東俣_150921_082326_097.JPG X笛吹東沢 釜ノ沢東俣_150921_082822_100.JPG
      ニカワハリタケ       クリタケ? にしては柄が白い
 X笛吹東沢 釜ノ沢東俣_150921_090449_115.JPG X笛吹東沢 釜ノ沢東俣_150921_101001_132.JPG X笛吹東沢 釜ノ沢東俣_150921_083045_101.JPG
      ハナガサタケかなぁ      ねずみ男のようなヒトヨタケ     へんなキノコ
posted by 飄逸沢遊会 at 21:05| Comment(1) | TrackBack(0) | '15年 山行報告 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
皆様お疲れ様でした!
キノコの山、すごい羨ましいです。
Posted by 幕内 at 2015年09月24日 19:04
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