2016年08月16日

2016年8月10日夜発〜14日 黒部川上ノ廊下(北ア・立山)〜後編<8月13日−8月14日>

〜前編より続く

★8月13日

金作谷出合の夜は風もなく再び満天の星空。
ツェルトから首だけを出し星空を眺めていると、視界の隅に一つだけ
流れ星を見つけた。

夜中3時頃、ツェルトの外が明るくなっているので出てみると
谷崎さんが焚火をおこしなおしてそのそばでごろ寝していた。

5時過ぎにはそれぞれに朝食をとり撤収をぼちぼちはじめ
6時に出発。今日は薬師沢小屋下のA沢出合付近までで幕とする予定で動く。
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幕地出発後谷が右に折れ壁が迫り始めるると第2の関門、『金作谷出合上流の淵』が出る
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右岸を腹水位でへつり一旦岩場を上がって流れの急なワンポイントをやり過ごし
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降りたところから左岸に転じる。浅いところを拾えば泳ぎにはならない。
ここから少しばかり水面下のスタンスを拾いながらへつる。
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が、左岸はそのまま通過できないので再び右岸に泳ぎ渡る。
流れが速いのでここは野村さんがロープを引いて後続を確保。

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左岸をそのまま壁際に進み
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水深が出てきたところで前方に再びロープを伸ばし泳ぎ渡る。
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左岸に張り出した岩棚にのってそのまま巻き進む。
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すると左岸から薬師岳東面の中央カールに連なるガレ谷を合わせ
第2の関門は終わる。

再び小一時間のゴーロ歩きを経て第3の関門『スゴ淵』に差し掛かる。
このあたりからどのポイントをどんなふうに通過したのか・・・という記憶が判然としないので
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A沢出合いまで時系列で写真を並べる。
記憶ではさして難渋したところはなかった。
なんというか、流れるように目の前のハードルを越えるための合理的な行動を3人で淡々とこなしていった感じがする。

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このあたりで立石のゴルジュまでが終わったのだろうか、下の写真は陽が差し始めた暖かい岩の上で体を干している

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立石奇岩
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たしかE沢出合い手前だったろうか
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本日の目的地のA沢出合いには14時前についた。
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出合対岸の最も条件の良い場所にはすでに先行のタープが張られており、その先で幕場を探すが
3人がまとまって泊まれるような場所が見つからないので
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なるべく離れないようにめいめい分散して
ツェルトを張ることにした。
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薪が意外と少ない。小一時間ほど3人で散ってあちこちから薪を集積した。
幕場と炊事場の準備ができてから思い思いに休息。

2組ほどのパーティが通過する。
ちょっとした会話を交わしながら見送る。
どのパーティも『カミロウ』を遡行完了した充実感と安堵感で満ちているように見えた。
やまねくらぶさんのパーティからは適地の有無を聞かれたが、自分たちはあまり上まで捜索していないので
不明瞭な返事しかできなかったのは申し訳なかった。
(が、翌朝、薬師沢小屋までの左岸になかなか良い場所で張られているのを見つけた。良い夜を過ごせましたでしょうか。良かった。)
やまねさんのパーティに飄逸沢遊会をご存知の方もいらっしゃって感激。
イズミさん、またどちらかの沢でお目にかかるのを楽しみにしています。

最後の夜。
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たまった疲れもあったが、初めての『カミロウ』を予想以上に順調に遡行できたことの僥倖を思い
黒部の神様、メンバーへの感謝が静かに心を満たしていた。

今夜も満天の星空。
柔らかな焚火の揺らぎを眺めながら、残り酒を酌み交わし干す。
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★8月14日

5時に出発する。
今日は薬師沢小屋で退渓し、太郎平から折立へ。
折立に昼頃につけば、赤木沢を遡行し折立キャンプ場でバカンスを楽しんでいる宗川夫妻に
拾っていただいて立山駅に送っていただける手はずになっている。

最後の渡渉。
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ありがとう。黒部川
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対岸の山道を拾い
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河原に降りたりしながら赤ペンキの目印を追う。
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対岸にはやまねくらぶさんの幕場。
みなさん、またどこかの渓でお会いしましょう。

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やがて赤いつり橋が見えた。薬師沢小屋。
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吊り橋を渡り
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退渓、遡行完了!
お疲れ様でした!
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小屋下の広場で装備を改めて太郎平を目指す。
傾斜の緩い木道混じりの登山道を行く。
快晴の青い空。

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薬師沢左股にかかる橋。
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左股を沢ヤが行く。
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薬師沢中俣の奥の二股を過ぎてから、それまで緩やかだった道は傾斜を増す。
ひぃ〜・・疲れるわい・・・・
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太郎小屋が見えた〜♪
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8:40 太郎小屋。
あとは下るだけ。のんびり下っても12時までには折立につけれる。
乾杯!!!
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しばし眺望を楽しむ。
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一息入れたらあとは太郎坂を下るだけ。
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先に歩き始めた齋藤を谷崎さんがバビューン!!と追い越して
あっという間に背中が見えなくなった。

木道はやがて切れて稜線上をガレが敷き詰められた道が緩やかに下って伸びる。
下からはたくさんの登山者が上がってくる。
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2時間半ほどで折立に到着。
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登山口で案内板を眺めていた宗川お父さんとバッタリ。
キャンプ場ではすでに谷崎さんが寛いでいた。
宗川お母さんがあれこれとお昼の支度をしてくれていて感激!!
やがて少し遅れて野村さんも降りてきて全員下山完了。
炊事場の水道で頭と顔を洗って

まずは新鮮なトマトを丸かぶり!
白いご飯、佃煮、レタスにもろきゅう、ラーメン!
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まるで欠食児童のように貪り食う
黄色い山乞食。
ごはんを口いっぱいにモゴモゴしながら泣きそうになりました。
宗川さん、ほんとにありがとうございます!



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振り返ると天候その他条件にもこれ以上にないほど恵まれたことは確かだが
なによりも野村さん、谷崎さんという強力なメンバーに同行させていただいたからこそ
本格的な本流遡行経験の少ない私がさしたる難もなく遡行できた。
野村さん、谷崎さん、ありがとうございます。
貴重な経験を積ませていただきました。

沢遊会も最近新たな会員さんがどんどん増えて山行も活発になってきているので
それぞれの経験で得たものの共有を図りながら
会の活動全体の質を更に向上させていきたいと思います。





posted by 飄逸沢遊会 at 18:15| Comment(4) | TrackBack(0) | '16年 山行報告 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
谷崎さんの下山バビューン!
すごくよくわかります。
Posted by まくうち at 2016年08月16日 21:58
 お疲れ様でした。
 空前絶後のベストコンディションに恵まれました。
 でも、思いがけずアップダウンのある長〜いアプローチと、上ノ廊下の長〜い河原歩き、太郎平からのつら〜い下山、ホント疲れました。
 明るく大きなペルセウス座流星(群ではなかったけど)も見れました。お願いする間もなく消えてしまったのは残念。いろいろあったのに。
Posted by 野村です。 at 2016年08月18日 20:38
幕さん、あの人超人やわ。
Posted by さいとー at 2016年08月19日 18:35
野村さん、素晴らしいチャンスを与えていただきありがとうございました。
一生のうちにこんな空前絶後の好条件が揃うことないんじゃないかと思ってます。

アプローチ、下山、長かったですね笑
私も消耗しました。。。。(´・ω・`)

Posted by さいとー at 2016年08月19日 18:39
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