2018年10月11日

2018年10月7〜8日 立間戸谷 (南紀)

[遡行日] 平成30年10月7〜8日
[参加者] TR田、IS田、S野、KW添、非会員1名、野村(L/記)
[行 程] 道の駅ほんぐう(前泊)
 1日目: 八木尾谷入渓地へ(増水ひどく立間戸谷へ変更)
   9:05 登山口駐車地 発 − 10:00 源助滝手前の広場 − 12:00 ケヤキ平 ◮
 2日目: ◮ 7:30 発 − 8:00 屏風滝 − 8:20 牛鬼滝 − 11:00 植林小屋跡 −
   12:00 ナメ終了点(遡行終了) − 16:20 登山口駐車地
[天 気] 晴れ
[その他] 増水により水量多し。ヒル見かけず。

 前日40mm、前々日30mm、前週末には300mm超。前泊地でも未明ににわか雨が降る悪条件。
 八木尾谷遡行を目指すも、入渓地で滔々と流れる水量を見てあきらめた。
増水していても行けそうな谷ということで、一応あらかじめ考えていた立間戸谷へ行先変更。
 初日は、入渓地から2時間程度のところにあるケヤキ平を幕営地として、のんびり山歩き。天気は上々。
 二日目は、大滝の連続、ナメの連続、ともに水量が多いこともあり迫力十分、快適な滝見・ナメ遊山となった。
 ただ、登山道はわかりづらい箇所も多く、下山には苦労する。時間には十分なゆとりが必要です。

立間戸谷181007_103410_14.JPG
  この花が咲く頃がちょうどマツタケの収穫時期らしい
 
7:00 道の駅を出発。八木尾谷のご機嫌伺いに。
 伏流する水のない谷を... のはずが、道路終点では濁りこそ少ないものの広い幅で水が流れ下っている。
こんな水量を頭からかぶるなんてあり得ない、と遡行断念。
 普段水量が少なく、かつ沢泊ができる沢ということで、立間戸谷に転進することに決定。168号を南下。

9:05 杉の倒木が折り重なる道を分け入る。
 登山道の渡渉地点の飛び石が水没しているくらいの水量。
 テープやローフ゜、階段状の置石などはあるが、道を辿るのはそれはそれでなかなか難しい。

10:00 源助滝下方の平地
 なかなかのロケーション、いいキャンプサイトとなっている。
 源助滝を目指すが、張り出した岩で行く手を阻まれ、滝を遠望する。

立間戸谷181007_100826_10.JPG
  奥に、源助滝

 テープとロープに導かれて右岸斜面沿いの道を進む。
 支流を横切り、踏み跡を拾いつつ登っていくと、折り返すように岩壁に付けられた登山道となる。
 折り返しを見逃し、支流を直進した者が1名。困ったものだ。

立間戸谷181007_105819_18.JPG
  源助滝右岸のーを横断する登山道

 ひたすら登山道を辿るのだが、つい沢登りに来たことを想い、グチってしまう。
 沢沿いのスラブ壁に穿たれた足場をたどるのが面白い。
 途中、休憩を挟みながらののんびり山行。

12:00 目的地のケヤキ平到着
 昼寝、おしゃべり、青空の下でまどろむ。 N村は体調不良でダウン。風邪か昨夜の飲み疲れか...

立間戸谷181008_061011_33.JPG
  ケヤキ平(幕営地)  ケヤキの大木あり

 持ち寄った食材で晩餐。頭上は天の川が横たえる満天の星。寒さは全くなく、快適な空間で床につく。

【2日目】 
7:30 テン場を出発
 2日目にしてようやく沢登りのスタート。
 出発して10分で7m滝となって落ちる本流と屏風滝をもつ支流との二俣につく。

立間戸谷181008_081026_40.JPG
  本流はこの7m滝で右に曲がっていく
 
 空身で屏風滝を鑑賞に出かける。

立間戸谷181008_075627_39.JPG
  屏風滝、水量豊かな秀麗さに魅かれる

 二俣に戻る。
7m滝越しに牛鬼滝が覗いている。滝の右手には残置ロープがあり、これを伝う。
 滝の落口からは、開けた空の下、ナメとゴーロのミックスゾーンの奥に優美な牛鬼滝が素晴らしい。

立間戸谷181008_082156_42.JPG
  牛鬼滝

 右手の林内を高巻き、木の根を足場に落口に降り立つ。
 短いゴーロの先に水溜まり。プールとも中華鍋の淵とも。
 その先は幅広のナメがうねり、20mスラブ滝へとつながっている。

立間戸谷181008_091046_51.JPG
  ナメ床に続く20mスラブ滝

 右手を木の根を踏みながら巻き上がる。
 落口より上流に向かい、左に右にゆるくカーブする渓を辿ると30mとも50mともいわれる端正な滝が姿を現す。

立間戸谷181008_091700_54.JPG
  端正な40m滝

 巻きは左手のやせ尾根を登る。
しっかりした踏み跡を40mほども上がるとトラバース道となり、細い立ち木を頼りに落口に立つ。
トラバースは少し緊張する。落ちたら滝の下まで一気に落ちることになる。
 落口からしばらくで、右岸のーとその足元から落ちるすだれ状滝が現れる。15mとも30mとも。
なかなかの雄大な景色、南紀らしいスケール感に感動する。

立間戸谷181008_100447_56.JPG
  右岸のーと30m滝

 右手から巻き始め、やせ尾根通しに落口へ。
 目の前にはスラブを滑るナメ滝が。渓底から側壁はU字状をなし、氷食や雪食地形を彷彿とさせる。

立間戸谷181008_101640_62.JPG
  20mナメ滝

 再び右手から巻く。
 渓床に降り立つと、ナメ滝から続くスラブがそのまま上流に続いており、さらに上流の滝まで誘う。高さは30mとも50mとも。

立間戸谷181008_102654_65.JPG
  躍動する水滴

立間戸谷181008_102827_68.JPG
  ナメの奥に40m滝

 大滝に続く5m滝をまとめて左手から高巻く。
 これで主だった滝は終わるが、短い区間にこれだけの大きな明るい滝が連続する渓は稀であろう。増水時の遡行にはうってつけ。
 このあともしばらく快適なナメが続く。

立間戸谷181008_104710_73.JPG
  大滝群の上流側にもワイドなナメは続く

11:00 植林小屋跡、二俣
 二俣を右へ。
 下山時はここまで戻ることを考え、空身で上流域にあるとされるロングナメを見に行く。

 ゴーロが続くき、期待するナメはなかなか現れない。
ガレた枝沢を左に分けたころ、右手上方に陽に照らされたナメらしき岩肌が垣間見えた。
意外と高い位置に見える。
 ゴーロが尽き、6mのナメ滝となる。勾配のあるこのナメ滝から長いナメロードが始まる。
 けっこう勾配が急であり、手を使って登るほどではないが、下るには腰が引けてしまうほど。
 増水のせいもあり、普段よりは水量が多いものと思われる。
水がサラサラと流れていてこそ ”ナメ” である。
 喘ぐほどの勾配があるが、ついつい楽しく辿り上がってしまう、そんなナメ。

立間戸谷181008_113908_81.JPG
  上流域のナメロードの始まり

立間戸谷181008_115513_86.JPG
  幅は狭いがどこまでもナメが延びる

立間戸谷181008_115810_88.JPG
  人影も彼方に...

12:00 ナメロードの終点(たぶん)
 遡行を打ち切る。

12:20頃 渓に沿って右岸側にある登山道を植林小屋目指して下り始める。
 テープが多かったり稀だったり迷いやすいが、基本的に渓の右岸側を下流へと辿り、ナメロード起点の下流側二俣に降り立つ。
小屋までは渓を下る。

13:05頃 植林小屋跡
 左岸側に付けられた登山道を、テープやロープを頼りに下る。
テープが見つからない箇所もあり、踏み跡もわかりにくい箇所も多い。
ガスに巻かれたり、暗くなった場合、この登山道を辿ることはかなり難しいと思われる。時間にゆとりが欲しい所以である。

14:40 ケヤキ平 着
16:20 駐車地 着

 泳いだり、滝を登ったりすることはなかったが、青空の下で、増水した時のこの渓の遡行はおすすめである。
posted by 飄逸沢遊会 at 13:08| Comment(1) | '18年 山行報告 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
黄色の花はキイジョウロウホトトギス
です。
紀伊半島の絶滅危種で大変貴重なものらしい。
よく撮られましたね(^^)
Posted by ikko at 2018年10月16日 08:11
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。