【場 所】コチコチ谷(台高・中奥川)
【参加者】幕内(L)佐野 源蔵 久保浦 米田(記)
【コース】貯木場P発8:31−コチコチ谷最初の6m滝8:41−
大岩9:15−10m滝9:43−小屋跡10:31−
二俣780m10:38−最後のガレルンゼ12:05−
尾根に乗る13:25−下山開始13:55−
中奥川14:45−貯木場P着14:56
【時 間】6時間半
【天 候】晴のち曇
中奥川の冬枯れマイナー谷・コチコチ谷を溯行してきた。
奈良県川上村・中奥川はシーズンには釣師で賑わうが、
沢登りでも溯行対象となる谷が幾つかある。
コチコチ谷は瀬戸川(中奥川)の左岸支谷の北面の谷である。
この谷を選んだ理由は名前が面白いからとリーダーの幕さん。
私は以前にコチコチ谷の左岸尾根を伝って登尾を
登下降したことがあり、この谷を詰め上がると何処に出るのだろう
という興味があったので、参加することにした。
今回のコチコチ谷はまったく事前情報がなかったのだが、
リーダーの幕さん、ベテランの佐野さん、
そして、先週滝洞谷へ行ってきたという登攀系コンビ、
源蔵&久保浦さん、と頼もしい面々が揃えば
不安はないだろうと思った。
今回、若手のホープ・久保浦(ワンコ)さんの
ずば抜けた溯行能力に圧倒された。
際どいトラバースをこともなげに通過していく様は
まるで忍者のよう!
リードを果敢にこなし、支点構築は素早い。
シャワーも登攀も雪も、釣りまでOKのオールラウンダー。
幕さんいわく、男が男に惚れた!
しかも絵になるし(>笑<)
さて、溯行。
まずは渡渉
なかなかの癒し渓
10m滝〜右岸上に小屋跡が見える
二俣780mは右へとる〜谷は狭くなり、次第に傾斜が増し厳しくなる
岩壁登攀
落石多発の最奥ルンゼ
ルンゼを登り詰め、更に2ピッチの登攀で自然林の尾根に乗った
コチコチ谷は名前とは似つかない険谷だった。
谷中の岩は滑りやすく、つるつるで悪い水際と、触ると崩れる脆い岩肌
は上部に行くほどひどくなり、決して登り易い谷ではなかった。
(二俣より上部は落石多発で危険なのでお勧めできません)
最奥のガレルンゼは登る程に傾斜が増し、落石が多発した。
ルンゼのどん付きからも更に上部に向かって気の抜けない
足場不安定の登攀が2ピッチ続き、
自然林の広い尾根に着いた時にはほっとした。
下部は癒し渓だが、二俣より上は気の抜けない3級の険谷で、
ロープ出しは頻繁にあった。
ワンコさんの果敢なリードかつ素早い支点構築のお陰で
短時間で無事に抜けることが出来た。
下山はトラバースして尾根芯に乗り、仕事道に出た。
喉元過ぎれば熱さ忘れるで、リスキーな険谷も今となっては
面白かった山行の一つになったようである。
溯行記録へ → https://blogs.yahoo.co.jp/ikko1175/56888085.html