【場 所】阿古滝尾根道〜瑪瑙窟(大峰)
【参加者】槙野 米田(記)他5名
【行 程】駐車地点7:35発−登山口7:52−矢納滝8:00−
ブナ又出合分れ8:06−多治良渕分れ9:05
トラバース道9:12−ロープ出し岩場直上9:41〜10:20−
阿古滝見物中腹巻道11:01−阿古滝の頭11:16−
瑪瑙窟11:35−12:00昼食−下山開始12:30−
登山口15:01−駐車地点15:16着
【時 間】7時間
【天 候】晴
大峰・山上ケ岳に突き上げる上多古川本谷は数々の
美しい滝・渕を合わせ持つ秀渓だが、中でも本流の右岸支谷の阿古滝は
大岩壁に架かる滝でスケールが大きい。
その阿古滝の上流部に位置する瑪瑙窟(めのうくつ)を探訪してきた。
瑪瑙窟は古来より小篠宿(小笹宿)から谷に下り参拝・参籠する行場であった。
今も訪れて護摩をたく山伏がいるのであろうか・・。
現在ではもう山中に埋もれつつある霊地である。
昭和18年に米軍の爆撃機が阿古滝の下に墜落した。乗務員のうち4人が
死亡したが、助かった3人はしばらく瑪瑙窟に隠れていたという話が
伝わっている。
古来からの阿古滝道(地理院地図点線コース)は寸断され今は定かではない。
阿古滝に通じる尾根道は一筋縄ではいかないようである。
今回、阿古滝までを数回登下降されている先達に案内をお願いした。
結果、“テープだらけで行くたびに迷い、道が違う”ということで
やはり、この尾根道の難しさが立証された(>笑<)
7:35発、行人橋手前の作業所跡に駐車。
7:37、行人橋・行人滝
7:52、林道終点・登山口発
8:00、矢納滝
8:06、ブナ又出合分れ、谷に降りれば本谷の茶屋ノ谷出合
9:05、多治良渕別れ
9:12、トラバース道の始まり〜慌ててヘルメットを装着した
ロープを伝い、際どいトラバース道を慎重に前進
9:33、テープ有〜直進するが、ここが上の尾根に上がる地点だったかも・・
9:39、黒い大岩壁の真下を通過〜水が美味しい
トラバース道を進み難く、10m程の岩壁を登攀して尾根に上がることにする
9:41〜10:20
登攀した地点
支点地点から20mばかり尾根を登ると明瞭な登山道に合流した(^^)
後はテープと登山道が阿古滝まで続いていた
途中、山腹を下降し阿古滝が垣間見えるポイントに
11:16、阿古滝の頭
阿古滝の上流部はとても美しく気持ちの良い処だった
滝の頭から20分ばかり谷を詰めると岩間に架かる数本の小滝が見えた
11:35、この岩間の奥に瑪瑙窟があった
この岩の隙間の奥が入口
入口は這いつくばって一人が通れる狭さだが、奥はかなり広い
入ると直ぐに獣臭い〜蝙蝠の糞の臭いだろうか。
不動明王が鎮座され、天井はきらきらと発光している
頭上には茶色の鍾乳石が出来ていた
左手は水が溜まっていて小プールになっていた。
摩訶不思議な異空間・神秘の窟を見学した後、
苔の絨毯に覆われた岩や大木のある渓畔で昼食。
12:30下山開始。
最初はテープと登山道は続いていたが、
谷と尾根を登下降していくうちにテープは途絶えた。
石楠花藪の急な斜面でつまり、尾根に出て辺りを見回す。
方向を見ながら急な斜面を下ると阿古滝旧道と交わる鞍部に出た。
旧道の痩せ尾根(左方向)には明瞭にテープが続いていたが、
旧道へは行かず、右手へ緩いルンゼを下り、右上方向へトラバースして行くと
テープと道が出てきた。
その後も途中で、又道を失い、右手上に大トラバースして道に復帰した。
15:01、登山口着
15:16、駐車地点着。
GPSの過去ログを頼りに歩いていても、迷いに迷った摩訶不思議尾根道。
あのトラバース道はどこでどう尾根道に繋がっているのか。
突然に道が消え、テープが無くなるのは何故なん?!
まあ次のテープを見落としたからでしょうけど・・。
誰かが故意にテープを外しているのかと思える程。
又、間違った方向に、テープが付いていたりする。
う〜ん、まったくもって心残り満載の阿古滝尾根道でした!
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