2023年09月20日

2023年 8月19〜21日 尾白川 黄蓮谷右俣(南ア)

[遡行日] 令和 5年 8月 19〜 21日
[参加者] K野、TN崎、野村(L/記)
[行 程]
【1日目】
  6:50 竹宇駒ヶ岳神社(駐)= 7:20 車パンク地 出 − 7:35 矢立石登山口 −
  9:05 林道終点 − 9:20 尾白川河床
  9:35 入渓 〜 10:10 鞍掛沢出合 〜 13:35 黄蓮谷出合 〜 15:20 千丈滝下 ◮
【2日目】
  7:40 ◮ 〜 8:20 五丈沢出合 〜 9:25 二俣 〜 10:50 奥千丈滝 〜 14:30 ◮
【3日目】
  7:10 ◮ 〜 8:10 残置壁 〜 10:25 縦走路 〜 10:30 駒ヶ岳山頂 〜
 11:50 七丈小屋 〜 12:55 五合目小屋跡 〜 14:30 分岐 〜 16:10 駐車場
[天 気] 8/19:晴れ午後にわか雨、8/20:晴れのち曇り、8/21 晴れのち曇り
[備 考] 水量は少なめ。初日はにわか雨により一時的に増水あり。
  気温は高く、水温も高い。
  奥千丈滝はどこからどこまでか、何度来てもわからないし、正しいルートが見つからず、なんとなくゴリゴリ登るうちに終わる感じ。今回、下部区間は右岸側を巻いていたかも。
  ヒル、アブの被害はないが、ブヨやより小さい虫にやられるとかゆい。

 
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   奥千丈滝上部の流れを辿る
     
   =======================================

【1日目】
 8/19早朝、お盆過ぎのためか、土曜未明の到着だったが駐車場はすいていた。
 1台に乗り合わせて日向山の矢立石登山口の駐車地に向かう。
 尾白川林道は舗装されているものの大きく深い穴だらけ。うっかりして落ちてしまい左前輪がパンク。
 下山後にJAFにすがることとし、ひとまず車をそこに置いたままで出発する。


7:20 車を捨て置いて出発
7:35 矢立石登山口(駐車スペースあるも、7,8台が限界か)
  ここからしばらくは長い林道歩き。

黄蓮谷(T)_230819-21_01.jpg
 2,3のトンネルを抜けると林道終点も近い

9:05 林道終点
  尾白川の河床まで約15分、急斜面をフィックスロープを頼りに下る。

9:35 出発

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 川の水はいつもの黄緑色

8:50 女夫滝
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 右岸のスラブを慎重に
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10:10 鞍掛沢出合

10:15 梯子滝
  滝の左側は梯子状に見える。右岸側に太いワイヤーあり。
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 最後はトイ状の流れの中を辿る

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 バンドのある5m滝での乗り越し

10:30 遠見滝
  2,3の連続する滝をまとめて右岸から巻く。

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11:30 噴水滝

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 末端がややヒョングっている

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 スケールの大きな幅広いナメ

  この頃より雨が降りだし、雨が強くなるとともに徐々に水量が増えてきた。
  徒渉が難しくなってきたため、しばらく大きな壁の下で雨宿り。
  雨が弱くなり、水位もやや下がって徒渉ができそうになったため遡行再開。

黄連谷_230819_131843_059.JPG
 晴れていればさぞかし美しい姿であろうに

13:35 黄蓮谷と本谷との二俣
  再び雨が強くなり、増水。濁りも出て水底も見えなくなり、右岸巻きで滝を超える。高巻きの途中で一時雨宿り。

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 増水して濁った流れの徒渉は何となく怖いものがある
 
  雨も止み、雲間からあおぞらがのぞくようになってきた。
  千丈滝の上の幕営適地まではまだ1時間ほどかかりそうなため、早めに今日の宿営地を探す。

15:20 幕営地
  曇っていた空も夜には星空となる。
  夜半でも気温は高く、快適に眠れた。


【2日目】

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 幕営地の朝

7:40 出発
7:50 千丈滝

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 滑り落ちるのが怖いので中・上部は右岸沿いに巻きました

8:20 五丈沢出合
  本流の滝を巻き上がると樹林帯の中の幕営適地です。焚火跡がいくつも。
  大きな焚火をするには時にたきぎ集めに難儀するかも...

8:40 坊主滝

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  左岸のルンゼから巻き始め、落ち口へ下りたくてもなかなか下りられず。
  結局、右俣と左俣の二俣でなんとか下りることができた。

9:25 二俣

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  暑くて水浴び。
  右俣には 2段20m滝があり、下段を斜上したあと右岸を巻く。
  沢筋に戻ると、ゴーロと斜滝のミックスゾーンとなる。

10:50 奥千丈滝(連瀑帯?)
  どこからどこまでが「奥千丈滝」なのかわからないが、このあたりから斜滝が断続する。
  途中からガスってきたが、ひたすら登り登る。水はさほど冷たくないのはうれしい。
  そのうち、何かしら本流の左寄りに進んでる気がして、少々ヤブ漕ぎトラバースして本流と思しき谷筋に戻る。

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  水量が少なくなり、幕営適地を探しながら辿ることしばらくで緩傾斜の草地を見つけ、幕営地とする。

14:30 幕営地

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  標高は2300m付近だったと思うが、予想外に暖かい。
  この日は前日とは違って遡行中に雨にあうこともなく、快適だった...。

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  頭上の雲内放電と星空の競演

  このあとにわか雨に襲われ、シュラフカバーに潜り込んでやり過ごす。


【3日目】

  夜半の雨はほどなくして止んだようで(いつ止んだか熟睡していた)、爽やかな朝を迎える。

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7:10 出発
8:10 残置の壁
  スリングアブミから始まる残置のハーケン&スリングの多い壁。傾斜は緩い。

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  これを越えると、ひたすら沢を詰める作業となる。
  枝分かれする沢筋を間違えなければ、ほとんどヤブ漕ぎすることなく縦走路に出る。

10:25 主稜線(縦走路;北沢峠分岐)

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 飛び出たところは縦走路の分岐地点だった

10:30 甲斐駒ヶ岳山頂

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  黒戸尾根の長〜い下りを考えて、早々に下山開始。

11:25 八合目御来迎場
11:50 七丈小屋
12:55 五合目小屋跡
14:30 笹ノ平分岐
16:00 吊橋
16:10 駐車場 着


  トイレからの水で軽くシャワーをして着替えたのち、JAFへ連絡。レッカーでけん引してもらうことに。
  駐車場からK野車にてパンクで放置した車まで行き、荷物の受け渡しをして解散。K野氏ら2名は帰阪の途につく。
  いろいろあって、N氏は韮崎市内のイエローハットで翌朝10時にタイヤを4本とも交換してもらい、帰途についたのでした〜。
  道が悪くくねくねした林道をけん引するのってすっごく大変なんですね。



posted by at 22:08| Comment(0) | TrackBack(0) | ’23年 山行報告 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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