2005年07月31日

湖北 土倉谷 遡行

天気 曇りのち雨

地図2万5千分の1「美濃川上」
レポ 梶谷幸生

「土倉谷の林道は悪い」と聞いてたけど、「ええ道やないけ〜」と結構、奥まで車が入ってしまった。車をとめて身支度をしとると、さっそくアブさん達のお出ましだ〜。「あの〜まだ朝の6時前ですけど・・・」とアブさんに話しかけても、こいつら、おかまいなしにブンブン、ワテのまわりを飛んでいる。しまいに頭にきて虫除けスプレーで反撃したら、どこかへ飛んでいってしまった。「ざまあみろ!ふん!」歩き始めるとすぐに橋があった。「ここが林道の分岐のはずだけど・・・」と考えるも、めざす方向に林道がない。どうも洪水で道が流されたようだ。赤布を見つけ、事なきを得る。「ほっ」。

とっつきだけが流されただけで、奥に行くと下刈りされた、ええ道になる。お墓がある辺りが旧土倉村か?そして左岸から右岸に渡渉してから堰堤を巻いて、しばらく行くと小芋洞谷が右岸から入る。道がよいのもここまで。ここから先は夏草茂っとるので道が不明瞭。ヤブ漕ぎとなる。

二度、渡渉して進んでいくも、あいかわらずアブが多い。ヤブ漕ぎで足が止まれば、やつらの集中砲火を浴びると思い、ここらで沢歩きをすることにする。しかし、ワラジをつけるにもアブどもがうるさすぎる。ここで、気分転換。木の棒を振り回して、アブどもを追いかけ回す。すっきりしたとこで、今日の沢登りが始まった。

土倉谷は人が入ってないようで、沢は蜘蛛の巣だらけだ。そこに、凡流とくるから、たちが悪い。蜘蛛の巣をはらうのに足を止めると、後からアブどもがブンブン羽を鳴らして飛んでくる・・・「ヒェ〜」。今日は蜘蛛の巣払い用の木の枝が手放せない一日になりそうだ。

右岸から杉谷が入ってくる地点がP.460m出合。「ここらで休憩としたいんですけど・・・」しかし、アブどもが寄ってくるので気が抜けない。おちおち休憩もできん。またまた頭にきてワテも木の棒をブンブン振り回す。

まだまだ凡流は続く。しばらく行くとP.550m出合。右岸から入るジョウレ谷を見送り、右俣のコウブキ谷に入る。ヤマドリに遭遇したりして歩いていくと二条3メートル滝。ここは左側を登る。続いて2m・3m・4mの三段滝。この滝は美しく、この沢唯一のまともな滝だった。ここは直登。

そして、3m滝二本が続くも長続きしない。すぐに凡流に逆戻り。変わらないのは蜘蛛の巣が多いこと。「ふぅ〜」とため息が出る。楓の木の枝の下をくぐったり、両手で夏草をかき分けて登って行く。ここまで来るとアブがめっきり減ったものの今度はブドが出てきて、今ひとつ気持ちが乗り切れない。

「4m・3mといい滝が出てきたなぁ」と思ったらP.660m出合に到着。ここは、右俣をとる。ようやく傾斜がきつくなり小滝も多くなる。「沢登りらしくなってきたやないけ〜。」出てきた滝はかたっぱしから直登したが、ひとつだけ岩が風化してボロボロになっているため登れない滝があった。やがてルンゼになり沢も源流部になる。あたりは、ブナにミズナラ・ホウといった自然林一色になる。振り返れば横山岳が・・・ようやく、単調な沢歩きから開放され、自然林に気持ちを癒してもらえる。「なんて贅沢な時を過ごしているのだろう。」と・・・

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水が切れ、草のはえた急斜面のザレ場を最後までつめてヤブに突入。ヤブといっても、そんなに、ひどいヤブではない。帰りのことを考えてマーキングをしながら登っていくと稜線に出た。

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稜線に出てもあいかわらずの素晴しい自然林。人気のある山だけあって赤布もきちんと残されている。もう迷う心配はない。残置テープを追いながら登っていくと頂稜にでて、そのまま東にすこし行くと土蔵岳〔P.1008m〕の頂上だった。山名プレートがふたつ木の枝にかかっている。展望には恵まれないが、なかなか雰囲気のええ頂上だ。けれども、足を止めたら、すぐさまアブとブドが近寄ってくる。「うぅ〜!せっかく、ここまで登ってきたのに・・・お前ら!こんなおっさんにストーカーしたらあかんで〜」と写真を撮って山頂から撤退する。

遠くで雷の音が聞こえる。さっきまで、きれいに見えていた横山岳もガスに包まれてしまい見えなくなっている。「やべ〜」と一目散に山の斜面を下る。マーキングがあるから、ルンゼまで迷うことなく一気に下りる。コウブキ谷を抜けたあたりから小雨が降りだし、ジョウレ谷との出合手前でジャージャー降りとなり、沢の水量も増える。でも、その分、大嫌いなアブとブドが消えてくれて気が楽になった。小芋洞谷が入ってくるP.430m出合の手前で右岸に杣道を見つけ、今日の沢歩きを終了。土砂降りの中、早足で下っていき車に戻る。車を開けようとすると、なんと車の下で雨宿りをしとったアブどもの熱烈な出迎えを受ける。「お前らの気持ちは、よ〜わかった。またな〜」と、お礼に虫除けスプレーをふきかけてあげて、別れの挨拶をした。今日は最初から最後まで「虫」に付きまとわれた山行になりました。

○ 林道分岐6:35・・・P.460m出合8:20・・・P.550m出合9:03〜9:11・・・ P.660m出合9:50・・・稜線10:23〜10:32・・・土蔵岳10:43〜10:48・・・稜線10:53・・・P.660m出合11:30・・・P.550m出合12:25・・・P.460m出合12:45・・・林道分岐12:58
posted by 飄逸沢遊会 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | '05年 山行報告 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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