2005年07月24日

奥美濃 八草川本流遡行

天気 曇りのち晴れ
地図 2万5千分の1「美濃川上」「近江川合」
レポ 梶谷幸生

 名神高速から北陸自動車道をへて木之本ICで下車。国道303号線で八草トンネルを抜け岐阜県に入り、八草川を渡ってから旧国道を通って八草峠に向かう。土蔵谷出合に車をとめる。
 今日は9ヶ月ぶりの沢登り。夏草茂る山の斜面を下って入渓するだけでも、「道のないヤブの中を歩けるんか?」とプレッシャーがかかる。やはりブランクはいがめない。
 出合に到着。ワラジをはいて八草川本流遡行が始まった。いきなり
4メートル滝。胸までつかり滝下から岩壁を登っての突破を考えたが、「沢やの勘」が戻ってないので引き返し、左岸を高巻く。ルンゼから下りようとするも9ヶ月のブランクからびびり、懸垂下降で沢にもどる。
 しばらくは河原歩きになる。すこし行くと土管やコンクリート片が沢に散乱していた。周囲を観察すると川横に林道があるのがわかる。以前、橋があったのが洪水で流されたのだろう。
 このまま歩いて行くと、目の前に二頭の鹿が・・・驚いて、「ピー」と鳴きながら逃げていく。「俺、いい人なんですけど・・・」と言っても、突然、近くの草むらの中から、ふたたび鹿が鳴きだすものだからワテもおどかされてしまった。「お前ら!人騒がせな鹿やな〜!」と言ったものの、鹿も「それは、あんたの方や!」と言い返しているかもしれない。
 この後、林道が使われていた頃の橋跡が二つ出てきて歩いていくと、二つ目のゴルジュに突入する。地形図で見るとちょうど八草峠の下あたりだ。小滝の連瀑帯をへつって越えていくと二条の5メートル滝。前日の雨により沢が増水していることもあり、ここは手が出ないので右岸から巻く。奥美濃特有の草付に手を焼くも釣師が入っているだけあって登っていくほど道がはっきりしてきて、きわどい所にはロープもあり助かる。
 薄暗いゴルジュはまだまだ続く。瀞を腰までつかって突破してほっとするも、今度は胸までつかって3メートル滝を突破すると、ようやくゴルジュを抜け出せ、ほっとする。
 しばらくは、平流になるも、それも束の間、両岸が狭まり、三つ目のゴルジュになる。岩は水垢がついていて滑りやすく、しかも奥美濃特有の草付。まともに岩場に足を置けないし、高巻きも微妙なバランスがいる。またまた5メートル滝。ここも右岸から高巻く。沢に下り立つのも枝木がないので慎重に下りる。「あれ?人の足跡がある!」先着者がいるようだ。しばらく行くと釣師に出会う。一番会いたくない人達に会ってしもうた〜。しばし話をすると、以前、相手が神戸に住んでいたことで話が盛り上がる。魚のいそうな滝の落ち口は、へつって行ってくれという事で先行させてもらう。この先にもう二組の釣師がいるということ。沢でこれ以上気を使いたくないので、ペースアップして先を急ぐ。6メートル滝の左側の登りがいやらしかったが、ここらあたりから沢に慣れてきてブランクは取り戻した感じ。三つ目のゴルジュを抜けると左岸から林道が下りてきていて、釣師達がここから入渓していることがわかる。
 まだ先に釣師がいることが気がかりで、あいかわらずのハイペース。これが幸いして、ほぼ計画通り歩けたのだけれど、沢中で緑あざやかなブナやトチ、沢胡桃といった自然林の雰囲気を楽しめなかったことが心残りとなった。そして、四つめのゴルジュに突入。釣師も引きあげたようで会うこともなく本格的な沢モードになる。小滝の連瀑帯に、へつり、きわどい高巻きと沢登りの楽しさを堪能する。
 標高750mの出合に到着。計画では左俣に入って金糞岳をめざすのだが、時刻は11時40分。下山の事を考えると厳しいので、右俣入り白倉岳をめざすことに変更する。ここから沢の水量は減るものの、あいかわらず滑りやすいので気が抜けない。登っていくうちにルンゼとなる。草木が茂りヤブっぽいところもあるが、沢の雰囲気は最高!ここらあたりから分岐がややこしく地形図から目が離せない状況が続く。三つ目の分岐がややこしく、間違っている方が沢らしく迷ったが、コンパスを信じて狭いルンゼに入っていく。やがて水が途切れ登山道のような登りになる。「変なとこに出たらどないしよう」と言う気持ちと「大丈夫だ」と言う気持ちが僕の心の中で葛藤している。やがてルンゼが消えヤブに突入。けれど行く手が明るかったので稜線が近いと確信する。
 稜線に出たと思ったらハイキング道に合流。そこから5分で白倉岳〔P.1270.7m 2等三角点〕の頂上だった。読図はぴったし。目の前には金糞岳が盛り上がっているかのようにそびえている。360度のパノラマ展望。しばし、くつろいで山座同定をしたかったがアブの多さに閉口してしまう。
 逃げるように頂上から撤退。登山道なので下山は体力勝負だと考えていたが、八草出合〔P.1161m〕で南尾根に誘い込まれそうになる。八草峠に続く道は笹が生い茂りわかりずらく、コンパスを見てなかったら痛い目にあうところだった。ブナの美林を楽しみながら下っていくと林道に合流。ここまできたら、もう迷う心配はない。けれども、ここから先も長かった。白倉岳から車に戻るまでに二時間半。よくぞ歩きました。満足いく山行ができた一日になりました。帰りは須賀谷温泉で今日一日の山行の汗を流して帰阪しました。須賀谷温泉は建物も勿論、温泉もリ二ュ−アルしたので、もし近くにくる機会があったなら、立ち寄られたらよいと思います。


○土蔵谷出合〔駐車地点〕6:45・・・八草川本流出合6:55・・・P.636出合10:45・・・ P.出合11:40・・・稜線14:00〜白倉岳14:05〜14:08・・・八草出合14:30〜14:35・・・八草峠15:45・・・土蔵谷出合〔駐車地点〕16:33
○参加者 梶谷
posted by 飄逸沢遊会 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | '05年 山行報告 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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