2005年04月20日

播州 雪彦山塊 地蔵岳東稜ルート

天気 雨

レポ 梶谷幸生

早朝、車で雪彦山に向かうも宝塚あたりから雨が降り出す。今日は普段から懇意にしている森中さんと、Tちゃんと地蔵岳を登る計画だが、車のフロントガラスをたたく雨音を聞いているうちに、だんだん気が滅入ってきた。中国自動車道加西SAで森中さんと、Tちゃんと合流。森中さんの表情もいささか暗い。それに比べ、Tちゃんは、「ここまで来たなら、おめおめと滋賀の大津に帰れるか!」と山に燃えている。彼女の気持ちに押され二人とも腹をくくる。「ほな行こうか〜」と三人は雪彦山に向かったのでした。賀茂神社を過ぎた所にある東屋の横に車をとめて山登りの準備にとりかかる。森中さんの指示で僕が用意する共同装備は、シュリンゲ60センチを3本と120センチを3本。それに、クイックドローとカナビラを各々6つだ。後は個人の装備としてグリグリ、ATC、テープシュリンゲ120センチを1本とクイックドローを1個を持っていく。

雨は小降りにはなってきたものの降り止むきざしはない。小走りで山道を歩き、東稜に着く。ここでクライミングシューズに履き替え、地蔵岳の頂上まで6ピッチの岩登りが始まった。トップは森中さん、そして確保は僕がやることになった。それにしても、雨の中、三人ともようやるわ〜。

1ピッチ目。岩のグレードは5.7くらい。さして難しくはないが、まだ体が慣れてない。岩場が雨で濡れている分、ちと腰が引ける。遠くで鹿が鳴いている。眼下を見ると、ガスが上昇気流に乗って上がってきている。それにしても風が強過ぎる。2ピッチ目。雨もやんできた。風が強い分、岩場も少しは乾くだろう。ここらあたりから、ようやく本来のクライミング・モードになってきた。1ピッチ目と同様、岩は立っているものの、グレードはそんなに高くない。ここも5.7あたりか?3ピッチ目。ここは、岩場を少し登ってから左にトラバースするルート。グレードは、5.5ぐらいか?ここは、簡単。余裕あり。

 4ピッチ目。ここは、クラックから登っていくのだが、クラックを抜け出るところが、東稜ルートの核心部だろう。グレードにしたら5.9か?岩が濡れてなかったら、他のアプローチもあるだろう。またまた、雨が降り出してきた。ここは、クラックを行くしかない。核心部を無難にクリアするも、その上の岩場も雨で濡れている分だけ緊張してしまう。とにかく体が伸びきらないよう、下足には注意して登った。

 しばし、尾根を歩いて5ピッチ目。とっつきで、木がねじれているように倒れている。木に焦げ目がある。ここに雷が落ちたという事。「こぇ〜」。ここは、今までと違って傾斜も緩い。すぐ上には地蔵岳の頂上が見えている。しかし、ここで、Tちゃんが、いきなりのテンション。厳しいところから、Tちゃんは登ったようだ。馬の背を登っている途中で、姫路山岳会の慰霊碑があった。ここもさして難しくもなくグレードにして5.6あたりか。

 そして、最後の6ピッチ目。ここにきて風雨が強くなってきた。近くでは流れ落ちる水が川の流れを思わせるかのように岩場を伝って落ちている。ここは、簡単に登れたが、ガスに横殴りの雨と風に、立ち止まっていると手が、かじかんでくる。「これは、たまらん」と、急いで登り、頂上に立つも、感動にひたるどころでなく、すぐさま、逃げるように下山。車のある東屋に戻って時計を見たら、まだ朝の10時過ぎ。今日は雨のため、東稜ルートになってしまったが、悪条件の中、よくぞ登りました。森中さん、お疲れ様でした。

 地蔵岳東稜ルートは、冬山入山前のアイゼントレで使われているようで、ルートは、はっきりしている。もう少しわかりやすく言えば、鈴鹿の藤内壁・一壁のような雰囲気だということ。1・2ピッチは壁が立ち難しそうだが、六甲の不動岩同様、岩場が荒れているので足場や手の置き場所に気を使うことはない。3・5・6ピッチは問題なし。厳しいのは4ピッチだけだろう。ここは、岩やさんが登るムーブであって、我ら沢やさんは巻き道があれば、わざわざ、そこまで危険な思いをして登るところではない。

 東稜ルートは、鈴鹿の藤内壁前尾根ルート同様、沢解禁前に、ある程度岩トレをやってから、登ったら充実した山行になると思うし、ザイルワークなど技術の向上に役立つと考える。

○コース・タイム 賀茂神社5:45〜6:00・・・地蔵岳東稜取っ付き6:25〜6:35・・・地蔵岳頂上9:30・・・賀茂神社10:05
posted by 飄逸沢遊会 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | '05年 山行報告 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック