2005年10月26日

鈴鹿 滝洞谷遡行 梶谷幸生

洞窟ゴルジュ.jpg迷路ゴルジュ.jpg滝洞谷.jpg井戸底ゴルジュ7b滝.jpg井戸底ゴルジュ8m滝.jpg
 滝洞谷。それは、ワテに新たな課題を植えつけた沢登りとなった。
前夜、お墓の横にある駐車スペースで一夜を明かす。真夜中に、木と木を擦り合わすような不気味な音が・・・その音を聞いてたのはワテだけじゃなくて、N氏も・・・心霊現象かと考えてたが、どうもサルの鳴き声だったようで「ほっ」と一安心。
 堰堤を左岸から巻いて、いよいよ滝洞谷のゴルジュへ入る。ゴルジュ入り口のCS3b滝。ちと、難しそうに見えたが難なく突破。続いて、CS3b滝を登り、次の3b斜滝で森中さんがドボンするも、ここも難なく突破する。そして、「洞窟ゴルジュ」と呼ばれる釜付きの6b滝。ここは、森中さんが、ナッツとカムを使い左岸のバンドをフリーで登りきる。さっきのドボンが、うそのような手際よさ。トップ・ロープでワテもフリーで続いたが、こんな芸当!ワテには厳しい。ここは、アブミ・トラバースが無難だろう。すぐに、CS3b滝。滝の左側がハングしていて取っ付きづらかったが、ここは、後の壁を足で蹴って体を上げてから右足をヒール・フックにしてクラックに両手を入れて一気に登りきる。
 左岸にルンゼをはさんでからは、しばし、平穏。2b斜滝は登るも、次の4b斜滝は、いったん釜に入ってから取っ付かなくちゃいけない。水に浸かるのが嫌で、ここは右岸から巻く。ふたたび左岸からルンゼがはいり、先に進んでいくと3b・5b・1b滝。小滝といえどムーブは難しいのもあり気が抜けない。
 そして滝洞谷の核心部!井戸底ゴルジュへ。まずは8b滝。ここで、落石が発生!人の頭ぐらいの石が落ちてきて緊張感が走る。堰堤のあたりからサルの鳴き声はしてたものの、これはサルの仕業ではないだろう。某山行記録にはサルが原因と記載されているが、これは、自然落石だろう。この後も、二度、落石があった。最初の8b滝。筒状の岩壁の登り。ここも森中さんがナッツとエイリアンを使って悠々と突破。なんでこんなにすんなりこなしていくの?岩のグレードは5.8。普段、あまりステミングをやってない分、ワテには難しかった。ここは、思い切ったステミングと立ちこみができていれば登れると確信した。それとしっかりしたNP技術!ワテがせにゃアカン課題は多い。8b滝を突破したと喜ぶ間もなく、7b滝が待ち構える。ワテ!ここが一番嫌な登りとなりました。ここも、森中さんがナッツとカムで突破。ワテもフリーで登ったが、最初の一歩でツルリ、取っ付きの立ちこみで手を焼く。上部のガバをもつまで、レイバック気味に体を引き上げるも、緊張した登りとなりました。最後に滑りそうな滝の流心の登りも冷や冷やしながらクリア。次は、小さな釜をもつCS3b滝。ここは、裸足になって、膝までズボンをめくり上げて釜を通過しステミングで滝を乗っ越して「井戸底ゴルジュ」を抜ける。
 しばしの休憩の後、苔むした5b滝を滝の左側からカムをセットして登っていくと「迷路ゴルジュ」が見えてくる。水気の多い苔むした5b滝。ワテ、ここで不覚の一歩目ツルリ。情けね〜!ここは、カムをセットして直登すると5bナメ滝。ここも慎重に登ると三段25メートル滝。下二段はステミングでかわすも、最後の一段は、滝の中間部にガバがなくちゃ厳しかったかもしれない。ここも、思い切った立ちこみとステミングできわどく登りきる。そして、最後の難関!1bくらい?の深さの釜をもつ2メートル滝。ここは、左岸からの高巻きになったが、クライミング・シューズを履いてた分だけ、草付で緊張させられた。そして懸垂下降で谷中に降り立つも、岩がきれ落ちていて途中から空中懸垂。楽しまさせていただきました。
 少し歩いていくと左岸に30bの窟が見えた。森中さんから、「岩場として使えるが、場所が場所だけに残念。」と一声。次の3b滝は右岸から巻くも、N氏から、「コンクリートで固められた人工の巻き道だ!」と一声。よく見ると、確かに人が作った道だ。どうして、ここだけ道を作ったのか?誰がどんな目的で作ったのか、謎は深まるばかりだ。
 ようやく水が流れ出し沢本来の穏やかな流れになる。出合を左に取り、登っていくも倒木などで荒れてて、プチ「ヤブ漕ぎ」となる。最後の出合で左俣を登っていくとガレ場。胡桃の実がよ〜さん落ちていた。後続者への落石に注意しながら登りきった所が、地形図では記載されないP.930。ここは、パノラマ展望で、御池岳から鈴ヶ岳に続く稜線が見渡せた。「茶野」のプレートが木につけてある。これは、間違いで、地形図上のP.938が、ほんまモンの「茶野」であるので注意してほしい。
 今日は、楽勝かと考えてたが、本当にエラかったのは、大君ヶ畑への下山だった。地形図には破線路はあるものの、歩いてみると廃道になっていて道らしいモノは消えていた。ここは、コンパスを見ながら慎重に下っていく。やがて、送電線の鉄塔に出るも、その手前で、ややこしい赤布に苦労させられる。送電線の鉄塔からは、尾根に沿って伐採されており、方向も北北西に向き始める。このまま、すんなり駐車地点に戻れると思ったが、人生そんなに甘くない。最後の判断ポイントで急斜面を下ることもせず、そのまま西に尾根を下ってしまう。堰堤が見えて喜んだのも束の間、前に進めなくなり三度の懸垂下降の末、滝洞谷に降り立つことになってしまった。CS2b滝で一回目の懸垂下降。次の、「洞窟ゴルジュ」では、ハーケン二本で支点を作ってから、6b滝と3b斜滝をまとめて二回目の懸垂下降。そして、ゴルジュの入り口のCS3b滝で三回目の懸垂下降。まさか、下山で六回も懸垂下降をするとは思わなんだ〜。おかげで、駐車地点にたどり着いたのが夕方の4時10分とハードな一日になった山行となってしまいました。
posted by 飄逸沢遊会 at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | '05年 山行報告
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