参加者: O西、YS田、YN田(記)
日帰りで黒石谷&奥黒石谷を溯行して来た。

渓流釣り派であるリーダーのO西さんは黒石谷を“聖地”と仰る。
う〜ん、初めて鬼滝まで通して溯ってみて、
やっぱりこの谷は“聖地”に相応しい谷だと思いました。
川上村の蜻蛉滝公園にて、満天の☆空のもと前夜泊。
2時就寝、5時起床、7時半行動開始!
お蔭で歩き出しは鉛のように体が重かった。
ウエットスーツに雨具を着け、40分程も歩き
汗たらたらでようやく入渓、8:15。
勝手知ったるリーダーは最初のゴルジュを
すっ飛ばし、知り尽くした巧みなルート取りで、
最短・最速で霞滝に到着した。10:13。
さて、霞滝は左岸のクラック岩壁に取りつく。
岩屋のYS田さんがリードで支点をまったく取らずに抜け、
岩壁の上の樹林帯でピッチをきった。
下部がやや緊張したが、中部から上は殆ど階段状だった。

8月に来て以来の霞滝落ち口。台風ですっかりゴミは
洗い流されたらしく清潔な菅平谷出合だった。
出合のやゝ上の台地は素晴らしく雰囲気の良いテントサイトだった。
右岸の林道を歩けば、2時間程で来れる絶好のキャンプ地である。
いよいよ念願の奥黒石谷!
小滝・中滝・ナメ滝がどこまでも続き飽きることがない。
ゴーロもなく、ただひたすらに癒し渓。
それも美しい癒し渓(^^)



霞滝より約40分で鬼滝
優美な滝だが、ワイヤーが懸っているのが残念。

ここは中段まで上がり、YS田さんがリードで挑戦。
滝の右をハーケンを1枚打って1ピッチで抜けた。
上部の倒木がいやらしい。

私はラストで思い切り重いハンマーを預かるが・・。
脆い岩壁はたたく程に崩れたが、とうとうハーケンは
回収出来ずだった(><)非力で申し訳ない。
YS田さん、いずれかハーケンの回収に行って下さいませ。
出来れば錆びない内にね!
鬼滝から上部も癒し渓と綺麗な滝は続いた。
この谷はどこまでも楽しませてくれるやん!

コバルトブルーの長淵の向こうに2段滝が落ちる
ゴルジュの入り口にて溯行終了!12:50、1000m付近。

ウエットスーツを脱いで下山開始!13:00。

右岸の山道を辿り、鬼滝まで歩くが、鬼滝を過ぎて後、しばらくで
道が途絶えた。そこからはただひたすらに水平トラバースしながら
進む。踏跡が出たり、消えたりして、その度に一喜一憂。
先の見えない暗澹たる気分でひたすらに藪を漕ぎ、切れ落ちた
斜面を渡る。2時を過ぎるともう夕方の気配がし、大丈夫だと
自分に言い聞かせながらも気分は滅入る。
尾根の下りで1本取って気分転換したりする。
本来の右岸道に降り立ったのは林道終点の少し手前だった。15:32。
迷いながらも2時間半で下山出来たのだからけっこうなペースだろう。
一度、霞滝から上流部へ向けて川沿いの本来の右岸道を辿ってみたいものである。
15:53、林道ゲート着。
日常を忘れ、滝のミストを浴びて、元気になって帰って来た。
やっぱ、沢でしょう!!
溯行記録へ
http://blogs.yahoo.co.jp/ikko1175/54516494.html